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苫小牧民報

結成35周年、本道出身4人組「怒髪天」 千歳ゆかりの清水さんと増子さんにインタビュー

千歳出身の清水さん(左)と航空自衛隊千歳基地に在籍していた増子さん

 メンバー全員が本道出身の4人組ロックバンド「怒髪天」。1984年に結成し、2014年には日本武道館公演を行った。今年で結成35周年を迎える。航空自衛隊員として千歳基地に約1年間在籍していたボーカル・増子直純さん(52)=札幌市白石区出身=と千歳出身のベーシスト・清水泰次さん(50)に思い出や直近の動向、抱負をインタビューした。(高野玲央奈)

 ―1980年代の自衛隊での仕事について。

増子 こんな来るのってくらいソ連(当時、現ロシア)機の領空侵犯があったころ。今も体力はあるので、本当に感謝してる。結果としては入隊して良かったけどね。でも、いまだに何時までに自衛隊の寮に戻らなきゃいけないって夢を見る。

清水 ライブでほふく前進を見せてくれ。

増子 ステージが狭過ぎるわ。

 ―千歳の思い出の味は。

増子 外出も月1、2回だったし、あまりまち中に行ってないけど清水町のある店で食べたギョーザはうまかったなあ。

 ―清水さんを怒髪天に誘ったのは増子さんですよね。

増子 音楽で食べていこうとか思っていたわけじゃないから、一番一緒にいて音楽の趣味が近い楽しい人物を選んだ。

清水 よく会っていたしね。

 ―昨年は怒髪天として2回目の北ガス文化ホール(千歳市民文化センター)公演がありました。

清水 千歳にはライブハウスがないから、よっぽどのことがないとなかなかやれない。高校生のときにもそこでライブをやっていて、余計に感慨深い。

増子 札幌でやるのとはわけが違う。

 ―昨年はプロ野球・日本ハムファイターズのシリーズアンバサダーを務めましたね。

清水 あれはうれしかった。(札幌ドームの)人工芝の感触も良かったし。小学生当時、新富西って町内チームでセカンドをやっていた。もっと早くに北海道にチームができてくれたら。それだけが残念。

 ―怒髪天の歌詞のほとんどは増子さんが手掛けられていますね。

増子 ロックバンドの一番いいところはリアルであること。フィクションで書くことがほぼない。リアルを追求すればするほど既存のロックの概念から離れていく。

清水 日本語でやるって実はすごく恥ずかしい。ダイレクトに意味が伝わっちゃうから。伝えたいことがなければ、英語で歌えば「格好いい」だけが残るんだろうけど。

増子 サカさん(怒髪天ドラム担当の坂詰克彦さん)が前に歌詞で「パーティー」って書いてきた。パーティーなんて行ったことあるのか、ここは2次会じゃなきゃ駄目だろうって。それによって自分に伝わってくるリアルさとか脳内の情景が圧倒的に違う。

 ―胆振東部地震後には、メンバーそれぞれがチャリティーライブの出演などをしていました。

増子 お互いさま。自分が困ったときに助けてほしいなら、まず人を助けておかないと。

清水 そう。お互いさまなんだよね。

増子 何かあったら、胸張って助けてもらえるように。

清水 いいせりふだね。

 ―バンドは今年結成35周年ですね。

増子 生きている限りはやっていこうと思っている。バンド的にできることも、ここにきて増えている。

清水 メンバー4人とも前向きで、まだ何かできるんじゃないかと思っている。その意識のまま突っ走っていきたい。

 怒髪天(どはつてん) 1984年にボーカルの増子さんを中心に札幌で結成したロックバンド。メンバー交代を繰り返しながら上原子友康さん(51)=ギター・留萌市出身=、坂詰克彦さん(52)=ドラム・幌加内町出身=、清水さんの順に加入し、現在のメンバーになった。91年に上京するが、96年に活動休止。99年に清水さんの呼び掛けで活動を再開した。桃屋瓶詰のテレビCMに出演し、2014年には日本武道館公演を行った。今年は結成35周年を記念した4都市ツアーを行う。札幌は7月4、5両日。

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