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苫小牧民報

原油タンクの定期検査始まる 12月までに14基-苫東石油備蓄

設備点検を行う作業員。原油を抜いた空のタンク内で安全性の確認を進めている

 苫小牧市と厚真町にまたがり設置されている原油備蓄タンクの定期検査が順調に進んでいる。苫東石油備蓄苫小牧事業所(苫小牧市静川)では今年、全57基のうち14基を対象に実施。先月末にスタートし、作業員らがタンク内のスペースに入り込んで汚れ落としや設備の安全性確認などを行っている。12月まで協力会社などから1日最大300人が作業に当たり、検査を完了させる計画だ。

 原油タンクは鋼板製で厚さ12ミリ~37ミリ、高さ24・5メートル、直径82メートル、外周258メートルでジャンボ機1機が収まる巨大な造り。1基当たり11万4800キロリットルの原油を貯蔵、タンク上部の浮き屋根で劣化や成分の蒸発を防いでいる。

 定期検査は消防法で8年に1度行うことが義務付けられ、同事業所もほぼ毎年一定数のタンクを対象に実施している。具体的には備蓄中の原油を別のタンクに入れ替え、沈殿物や油分を除去。2~3カ月かけてタンク構造などに問題がないかを調べ、必要に応じて補修。消防立ち会いの水張り検査で合格できればタンクを再塗装して完了する。

 現在はタンク内部を洗浄中で、越後裕副所長は「胆振東部地震で操業に支障を来す大きな被害はなかった。定期検査をはじめ安全対策の徹底で日本最大の国家石油備蓄基地を守っていく」と語った。

 原油価格の高騰などに備えた国の石油備蓄基地は全国に10カ所あり、道内は苫小牧東部地区に1984年から段階的に整備・運用。同事業所では国内で消費される14日分(640万キロリットル)を57基のタンクで貯蔵している。

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