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日高報知新聞

安平町の被災状況など【新ひだか】

【新ひだか】町社協主催の小地域ネットワーク専門講座「災害をふりかえり これからの地域を考える」が2日、町公民館で開かれ、町内の災害発生状況や自治体、グループホームの対応、ボランティア活動などについて理解を深めた。

 同講座は、町内の自治会関係者や民生委員児童委員、ボランティア実践者など、まちづくりを支える町民を対象に開催。講話や実践報告、演習などによる専門的な研修会を開き、町内で実施している小地域福祉活動をより活性化させることが目的で、今回は41人が参加した。

 最初に、町総務企画部総務課防災グループの野表寛一主査が「新ひだか町で発生した災害について」説明。緑町第5自治会の酒井強志総務部長と静内駒場のグループホーム静内さくら館・静内ふれあい館の福井幸枝施設長がそれぞれ「地震発生後の取り組みについて」を報告。NPO法人日本防災士会常任理事の横内春三さん、同北海道防災士会役員の浅野勇夫さんが「効果的な地区防災の取り組みについて」の演題で講演した。

安平町でのボランティア活動などについて講演する浅野さん

 このうち、道地域防災マスターと防災士の資格を持ち、東静内で電機設備事業を経営している浅野さんは、昨年9月6日の胆振東部地震発生後、約4カ月にわたって被害の大きかった胆振管内安平町で給水や災害ゴミ回収、引っ越し作業などのボランティア活動を行ってきた経験を報告。

 ボランティア活動で大切なことは、①現場での現状把握(情報収集、自分にできることの見極め)②現場での行動力(手・足・頭を動かす、優先順位の決定・判断)③自覚を持っての行動(被災者の立場になること、ボランティアを〝している〟ではなく〝させていただいている〟)―を挙げた。

 浅野さんは「安平の場合は、建物自体の被害はそうでもないが、中に入ると悲惨な状態だった。玄関のドアを開けると下駄箱が倒れて入れないとか、引き戸が外れて倒れていて、まともな家は数軒しかなかった」と振り返り、「ボランティア〝だから〟と自己満足で終わらせては被災者にかえって迷惑が掛かる。ボランティア〝でも〟これだけできるということを被災者に見せることで、互いの気持ちが通じ合える」と強調した。

 さらに、「部屋の電気がつく、蛇口を開けたら水が出る、携帯電話で通話ができることが当たり前になっているが、今の災害はそれが通用しない。災害は何度でも起こるし、時と場所は選ばない。想定外を想定内に考えることで、常に最悪の状態を自分で考えて、それに対応できるような考えをしていかないと、これからの災害には立ち向かえない」と呼び掛けた。

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