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根室新聞

北方領土の語り部育成 後継者が元島民の体験語る【根室】

根室支部独自事業として初めて行われた語り部育成事業

 千島歯舞諸島居住者連盟根室支部(宮谷内亮一支部長)は15日、千島会館で後継者語り部育成事業を開催し、歯舞群島・勇留島2世の米屋聡さん(59)と国後島2世の野潟龍彦さん(67)が、元島民から聞いた島での生活や歴史などについて語った。

 語り部事業は、千島連盟が全国15支部あるうち、年2カ所で行っているが、語り部で活躍してきた元島民は、平均年齢が間もなく84歳に達し、高齢化にもあり年々減少している。次代を担う後継者の語り部育成が急務となっていることから、支部組織では初めて、根室支部が育成に取り組むこととなった。

 第1回目の後継者語り部育成事業となった15日は、多くの元島民や市民が参加。主催者を代表して根室支部の角鹿泰司副支部長が「語り部として活躍した多くの島民の人たちが一年一年少なくなり、各地からの語り部の要望があってもそれに応えることができない状態が続いてきており、後継者が担わなければならない。これから2人の後継者が講演を行うが、いろんな意見をいただきながら進めたい」とあいさつした。

 勇留島2世の米屋さんは、元島民から伝え聞いた島での生活や歴史などを写真や地図を使って紹介した。返還運動を一度だけやめようと思った時があり、「母親を亡くした時、運動をやる根拠をなくしたと思った」と明かした。しかし、元島民が自費出版した本で祖父が歩んできた歴史などを知り、「北方領土を開拓してきた歴史を訴えながら、戦争が起こした悲劇ということも話していく必要がある。亡くなった先人たちのことを思いながら今後、話していけたらなと思う」と述べた。

 また、国後島2世の野潟さんは、母親が古釜布の墓地を訪れた時、ソ連軍によって破壊された墓を目の当たりにし、悔しさや寂しさなどからロシア人に対する嫌悪感がなくなることはなかったと、自身の母親の思いを話した。国後島民の会の事務局として返還運動に関わったことが活動のきっかけとなったことなどを振り返り、「領土問題を解決して平和条約を締結するまで皆さんの英知を結集し、悲願達成まで一致団結して強力に運動していくことを誓う」と決意を述べた。

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