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室蘭民報

愛され101年、「中正メガネ」が閉店【室蘭】

大正7年創業の「中正メガネ」。室蘭の歴史を知る老舗がまた一つ、幕を下ろした

 1918年(大正7年)創業の老舗眼鏡店「中正メガネ」(室蘭市中央町1)が今月閉店した。4代目店主の須飼龍三さんが2月初めに他界し、後継ぎもいなかったため、創業101年の歴史に幕を下ろした。

 中央町の市道室蘭中央通りの交差点に面した一角。黒いタイル張りの壁と、眼鏡のフレームをかたどった看板に時代を感じさせる店構え。市民の記憶に残るのはもう一つ、「創業1918年メガネひと筋 メガネを本当にごぞんじの方がおすすめして下さる店」と書かれたシャッター。

 同店は須飼さんの祖父・綱五郎さんが開業した眼鏡専門店。戦時中の建物疎開や、大町大火を乗り越え、戦後の47年、現在地に店舗を構えた。以来、70年以上にわたってショーウインドー越しに中央町かいわいを見守ってきた。

 4代目の須飼さんは34年生まれ。眼鏡の調整を入れ歯づくりにたとえ「かみ合わせが良くないとどんな眼鏡もだめ」と、一人一人に適した眼鏡づくりにこだわった。近年は1人で店を切り盛りしていたが体調を崩し、店を閉める日も多かった。それでも「死ぬまで商売したい」と1月半ばまで店を開けていた。今月14日が85歳の誕生日だったという。

 大町商店会の平林滋明会長は「ご意見番として相談に乗ってくれたり、町会長も務めていた。交通安全運動にも積極的で、商売だけではなく地域への貢献も多大でした」とアーケード街の生き字引をしのんだ。

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