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釧路新聞

能勢さん引退「タンチョウの舞」あす千秋楽【鶴居】

 鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリの観察場で、観光客や写真愛好家らに「タンチョウの舞・ひとり芝居」を披露し〝のせ爺イ〟の愛称で親しまれている能勢馨司さん(87)が今シーズン限りの引退を決めた。今年米寿を迎えるのを機に「これまでの取り組みを本にまとめたい」と執筆活動に専念するため。村内外の多くの人に親しまれた一人芝居は9、10日の公演で千秋楽を迎える。

タンチョウへの感謝を込めて舞う能勢さん

 能勢さんは旭川市生まれで釧路市育ち。小学4年の時、生息数が少なく見ることがなかったタンチョウと釧路市大楽毛で遭遇し、美しさに魅了された。タンチョウに導かれるように1968年から村役場に勤務。産業課長や商工観光課長などを歴任し「タンチョウフェスティバル」や酪農後継者対策などを手掛け、91年に定年退職した。  一人芝居は2013年1月から毎年、給餌期間の週末と祝日に上演。赤い帽子に白と黒の上着姿でタンチョウと給餌人、カメラマン、ガイドの1人4役を務め、鳴き合いの意味や保護活動などを紹介する。能勢さんは「タンチョウのおかげで多くの人が鶴居に来てくれる。タンチョウを癒やし、励ますために舞っている」と話す。  観客には毎回、オリジナルポストカードをプレゼント。すべて能勢さんの手描きで、年500枚作製している。7年にわたる上演は体力勝負。日ごろから体を鍛え、疲れていても多少体調が悪い時も舞い続けた。今シーズン限りの公演を知り、これまでの来訪者から花束や手紙、DVDが届くなど惜しむ声も多く寄せられた。  「観客の拍手がうれしく、励みになった。続けてきて良かった」と能勢さん。「鶴への恩返し」と感謝を込めて最後の一人芝居に臨む。公演は午前11時 と午後1時の2回。悪天候やタンチョウの飛来状況で変更の場合有り。

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