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室蘭民報

港の文学館の横田館長が今月で勇退【室蘭】

「多くの出会いに恵まれ、一緒に仕事をしてくれた方々に感謝しています」と語る横田館長

 室蘭市港の文学館(海岸町)の館長と、同館を運営する市民ボランティア団体・室蘭文学館の会の会長を兼務する横田挺一さん(75)が3月末で勇退する。退任理由は「執筆活動に集中したい」と語る。後任は同会の副会長兼事務局長の小林正明さん(71)が務める。横田さんは「多くの出会いに恵まれ、一緒に仕事をしてくれた方々に感謝しています」と充実した表情を浮かべている。

 横田さんは豊浦町出身、在住。小学校、中学校、高校の教員を務めた。教科は数学。室蘭工業高校では定年までの16年間勤務し、野球部顧問を務めた。現在は豊浦町の北海道シュタイナー学園いずみの学校の高等部で数学と文学を担当している。

 読書と音楽が好きで、18~40歳に詩を書いていた。51歳のとき「音楽評論を書きたい」と室蘭文学学校の9期生に。室蘭出身の芥川賞作家、三浦清宏氏(88)=静岡県熱海市=の講座を受け「小説にはまった」という。当時受講生は80人ほどおり「素晴らしい仲間にも恵まれた」と振り返る。

 同学校に通って3年目に、自作小説が室蘭文芸賞・室蘭民報文芸賞で佳作賞を受賞した。小説はこれまでに26、27作品を書き上げた。「自分とは」「人とは」を根底にした「純文学を書いてきたつもり」と話す。同学校の卒業生でつくる「らんぷの会」の代表を務め、年1回、総合文芸誌「らんぷ」を発行している。三浦氏との親交も深く、作品への助言をもらっている。

 文学館の会の会長は2011年(平成23年)7月、館長は16年4月に就任。海岸町にあった旧海員会館から現在地の旧プロヴィデンスへの文学館移転作業(13年11月リニューアルオープン)や、「港の文学館読本」の編集作業、4万点以上の資料のデータ化、フェイスブックでの情報発信、多彩なイベント企画など業務は多岐にわたった。昨年10月には開館30周年を記念し、念願の三浦清宏文学碑を敷地内に建立した。

 退任後は執筆活動にいそしむと言い、「書きたいことがたくさんある。エンターテインメント性のある作品が目標。四国を電車で巡り、各地での人との出会いから作品をつくりたい」と意欲を見せる。師である三浦氏については「老後の楽しみをくれた恩人」と感謝する。

 「30年以上前から続く文学館運動は未来永劫(えいごう)、続けてほしいですね」と後進に託す。

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