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根室新聞

「根室人国記」第三集刊行 郷土と歩む50人を収録【根室】

出来上がった「根室人国記第三集」を手に、編さん作業を振り返る志和秀春さん

 郷土根室とともに歩んできた人たちの人間像をレンズを通して表現し、後世に伝える「根室人国記」の第三集が出来上がった。アマチュア写真家サークルのぐるーぷ写楽が刊行した第一、二集の精神を受け継ぎ、所属会員の志和秀春さん(86)が3年がかりで企画、編さんした。激動の昭和時代をたくましく生き、急激な社会環境の変化に対応しながら平成時代をリードしてきた人々の姿を追い、50人を収めた。

 第三集は、主に技能で根室の発展に足跡を刻んできた職人や社会で活躍する女性、地域活動で活躍する人にスポットを当てた。さまざまな立場で郷土に足跡を残し、さまざまな職域で個性を発揮し、さまざまな分野で愛情を注ぎ、それぞれが心豊かに、この道ひと筋に歩む人たちのある日ある時の姿をレンズを通して表現した。

 根室市の最高齢104歳の山本ソノさんをはじめ、38年ぶり2人目の称号授与となった根室市名誉市民の平賀洋明さん。返還運動に力を注ぐ河田弘登志さんや語り部として奔走する中田勇さん、根室市の元助役で北方領土返還要求運動に尽力した白﨑大さん(故人)。鉄工職人の菅本義一さん、もち屋の伝統の味を守る菓子職人田村壽朗さん、オランダせんべい製造の端谷秀雄さん(故人)ら職人が並ぶ。市内で唯一となったカメラ専門店を経営する濱崎多佳子さんや、友知の漁家に生まれ、23歳で酪農業を志し、半島地区で優れた経営を築いた吉田史郎さんなど、年齢や職業、活動分野など多彩な人々が登場。人物像を一言で言い表す見出しや肩書も、納得いくまで推敲した。

 例えば、「ラジオ体操会常連」の肩書で最初に登場する五十嵐輝世さんの見出しには、“陸上競技で鍛えた「からだ」”と付けた。高校時代に陸上競技選手として活躍し、社会人になってからは同競技の公認審判員として大会運営に奔走したエピソードをひもとき、こうした活動歴が「八十歳を過ぎているとは思えない」がっちりとした体躯をつくってきたことを紹介。「いつまでも元気で、健康老人の模範としての存在でいて欲しい人」と結んだ。

 企画から撮影取材、執筆、校正など1人で行ってきた労作ながら、志和さんは「三年かかったが、完成して振り返ってみれば私自身も楽しい時間を過ごし、元気をもらった」と、充実感に満ちる。「制作を通して私自身が根室人の生き様を知ることができてとても勉強になった」と話すとともに、第三集の序文に「郷土根室の歴史と共に逞しく生きた人たちの偉業を称え、次代に生きる人々への道しるべになれば嬉しい」と記した。

 B5判64ページ。自費出版で300部発行し、本人や関係者に配布するほか、図書館や学校など郷土資料や地元公共用として根室市に100部、一、二集の発行を支援してきた大地みらい信用金庫に30部を寄贈する。

 「根室人国記」は、写真愛好者でつくる「ぐるーぷ写楽」が、昭和43年の根室開基100年にちなみ、郷土根室とともに歩み、その礎を築いた「明治の人」にスポットを当て、趣味の写真で人間像を表現する取り組みとして創案。3年間、3部にわたり115人を取材撮影し、市文化祭で発表した。平成7年に戦後50年とぐるーぷ写楽設立30周年の節目を飾る記念事業として第一集を出版。

 平成16年に結成40周年の記念事業として第二集を企画。「郷土に根ざしたこの道一筋に歩み、今なお希望と情熱、誇りをもって人生を駆けている人々の姿」にスポットを当て88人を収録して刊行した。

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