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十勝毎日新聞

スピードスケート部発足 元五輪代表、石澤監督が指導 帯大谷短大【音更】

 帯広大谷短期大学(田中厚一学長)のスピードスケート部が今月に入り発足し、同短大教育助手の石澤志穂監督(32)の下、1年生の男子選手2人が連日トレーニングに励んでいる。バンクーバー(カナダ)とソチ(ロシア)の五輪に出場した石澤監督は「自分の経験は指導の引き出しの一つであって選手に押し付けたくはない。十勝の方に応援してもらえるチームをつくりたい」と張り切っている。

石澤監督(中央)の下、トレーニングに汗を流す帯大谷短大スピードスケート部の佐竹選手(左)と田中選手

 石澤監督は中札内村出身。2010年のバンクーバーの5000メートル、14年のソチの3000メートルでそれぞれ9位となった。15年に帯大谷短大に入学。17年に卒業し、栄養士の資格を取得した。18年の平昌五輪(韓国)では、女子500メートルで金メダルを獲得した親友の小平奈緒選手(相澤病院)のスタッフとして支えた。

 以前から高校生選手の進路に関心を持ち、「十勝に受け皿がない。選択肢の一つをつくりたい」。昨春に同短大の生活科学科栄養士課程の教育助手に就いたことを契機に、短大側もトレーニングルームを新設するなどサポートした。

 初代部員は中札内村出身で今年1月のインターハイ男子500メートル4位の佐竹柊真選手(18)=山形中央高出=と、大阪から小学6年時に鹿追に山村留学し、中学2年時に本格的に競技を始めた田中風選手(18)=鹿追高出。共に栄養士課程で学ぶ短距離の選手だ。

 佐竹選手は関東の強豪大からの誘いもあったが、「栄養に関して学びたいし、小学生の時に教えてもらった石澤監督に指導を受けたい」と十勝に戻った。現在は「強化したいと思っていた体のバランスと筋力面」で質の高い練習ができている。

 身長181センチの大型スプリンター。日本学生氷上選手権(インカレ)や全日本ジュニアでの活躍を誓う。今季ワールドカップで優勝するなど活躍した183センチの新濱立也選手(根室管内別海町出身)の滑りを参考にして「いずれは戦えるぐらいのレベルに」と意気込む。

 田中選手は中学2年で十勝中体連クラブに入った。「練習すれば自己記録を出せる。さらにモチベーションを高くして練習に向かえる」と楽しさを感じた。目立った成績は残していないが、「十勝もスピードスケートも大好き。続けるにはぴったりの場所」と同短大への進学に迷いはなかった。

 体育館やトレーニングルームで大粒の汗を流しながら体幹や筋力アップに努める。「今まで意識したことのない細かい部分まで鍛えている。密度が濃い」と目を輝かせる。

 夕方の練習以外にも休講の合間に汗を流す2人を見て、石澤監督は「良い意味で注目されるようにしてあげたい」と力を込める。

 1月のインカレに男子は13、女子は9チームが登録した。うち関東は延べ15。道内は男子が札幌国際大、女子は帯畜大の田中菜々子が出場した。

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