北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

十勝毎日新聞

晩成社のバターに光 開拓精神「なつぞら」で紹介【十勝】

 11日放送のNHK連続テレビ小説「なつぞら」では、十勝開拓の祖と呼ばれる晩成社や、酪農の付加価値を高めるバター作りがストーリーに登場した。十勝関係者は、晩成社や先人の開拓精神に光が当たると歓迎している。

晩成社が使用した「マルセイバタ」のラベルを手にする大和田学芸員

 劇中で草刈正雄さん演じる柴田泰樹は、晩成社を訪ねて牛飼いを勧められたと説明。「バターチャーン」と呼ばれるたる状の道具を使い、ヒロイン奥原なつらが牛乳からバターを作り、ジャガイモと一緒に味わった。

 このストーリーは、事実に基づいている。依田勉三が率いた晩成社は1883(明治16)年に十勝に入植し、86年に大樹町生花地区に農場を開設。1905~18年にバター製造を行い、「マルセイバタ」の名前で販売した。10年には東京で販路を確保するなどバター事業は軌道に乗り、毎年2400~3000キロを製造した。森鴎外や夏目漱石ら著名人が愛用した東京の喫茶店「青木堂」でも使われた。

 ただ、第1次世界大戦の影響で牛の飼料価格が高騰、戦争特需による工場労働者の増加で人件費が上昇したこともあり、バター事業は終了した。

 晩成社は、土地の生産物を加工して東京などに輸送することを念頭に、畑作の他、酪農や牛肉販売に挑戦するなど開拓者精神を発揮した。1人で十勝に入植し、荒れ地を切り開いた柴田泰樹と姿が重なる。

 なつぞらで十勝時代風俗考証を担当する帯広百年記念館の大和田努学芸員(33)は「晩成社を含めた数々の挑戦や失敗が積み重なり、十勝は発展してきた。晩成社の存在がなつぞらのストーリーに生かされ、全国に紹介されるのはありがたい」と話す。

晩成社によるバター製造の様子(復刻版「十勝国産業写真帖」より)

関連記事

日高報知新聞

斉藤恒子染展~藍色の風【日高】

【日高】帯広市在住の染織作家による「斉藤恒子染展~藍色の風~」が19日まで、門別競馬場向かいのナカジマ家具店地下特設会場で開かれている。時間は午前10時~午後6時(19日は午後3時)まで。  斉藤さん...

日高報知新聞

高山植物の盗掘防止など【様似】

【様似】登山シーズンとなり、アポイ岳保全対策協議会は15日朝、貴重な高山植物群落があるアポイ岳(810・6㍍)登山口で高山植物盗掘防止と携帯トイレ普及の啓発キャンペーンを実施し、登山者に協力を呼び掛...

苫小牧民報

特製ちゃんこで町民笑顔に むかわ合宿の大相撲・友綱部屋

 むかわ町内に合宿中の大相撲・友綱部屋は16日、昨年9月に発生した胆振東部地震で被災した町民を励まそうと、同町道の駅「四季の館」で振る舞いちゃんこ会を開いた。友綱親方(元関脇・旭天鵬)をはじめ、...

苫小牧民報

大移動終え、D51お披露目 道の駅併設の鉄道資料館にファンら-安平

 安平町が誇る蒸気機関車(SL)「D51―320号機」の道の駅「あびらD51(デゴイチ)ステーション」(同町追分)に併設する鉄道資料館への設置作業が14日に完了し、一般にお披露目された。多くの町民...

苫小牧民報

障害者の就労支援に 使用済み水道メーター、福祉施設に作業委託-苫小牧市

 苫小牧市は、これまで専門事業者に売却していた使用済み水道メーターについて、今月から分解と選別作業を市内の福祉事業所11施設に委託した。リサイクル活用と障害者の就労支援につなげるのが狙い。各事業...