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十勝毎日新聞

油缶加工し販売15年 味ある 手製ちり取り【中札内】

 中札内村内に業務用油の缶を加工して、ちり取りを作り続けるおじいさんがいる。1925(大正14)年生まれの福原富士男さん(93)。ちり取りは一つ一つに味があり、懐かしさや優しさを感じる。道の駅で販売を始めておよそ15年。「暇つぶしだよ。欲しい人がいるっていうから」。そう笑い、きょうも黙々と作業を続ける。

缶を加工しちり取りを作り続ける福原さん。その数は1000個を超える

 釧路市生まれ。小学5年生で中札内村に移り住み、啓北高等小学校、山形県の工業高校を卒業した。満州鉄道に就職した後、戦時中のため現地入隊。終戦後の47年に日本に戻ってきた。村役場に入り、最後は村教委の教育長を務めた。

 ちり取りは「やることないからダラダラしていた」という福原さんが、道の駅なかさつないの物産販売所「花水山」の飲食店で使われる食用油の缶を見て思い立った。旧国鉄広尾線を使って村から学校に通っていた幼少期に、汽車内で使われていたちり取りから着想を得たという。

 ハサミを使って斜めに切り取った缶上部を、細くつなげて加工。持ち手を付けてペンキを塗って完成させる。シンプルな作りながら、切り口はけがをしないように縁を折り曲げるなどの工夫も。ドリルなど工具の使い方は工業高校時代に習った。

 当初は、保育所や公共施設などに配り、現在は道の駅の「あんてぃー」で1個200円で販売。「お土産に一人で何個も買う人がいる」という人気ぶりだ。缶詰やジュースの缶を使った、手作りのスコップなども置き、ちり取りを購入した人に無料で渡している。

材料や工具類でいっぱいの作業場。完成したちり取りが積み上げられている

 作業は自宅横の小屋で一日1個のペースで作る。製作物の材料や工具などが所狭しと並ぶ。高齢で足腰は弱ったが、目と耳は問題なく、「全くぼけていない」と笑う。

 ペンキ代などが掛かり利益になる作業ではないが、周りの人の支えが続ける動機にもなっている。「応援してくれる人がいるから、あと5年くらい続けたいかな」と張り切っている。

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