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室蘭民報

人口減・少子化対策…違い目立つ、室蘭の未来へ訴え熱く【室蘭】

 室蘭民報社は、室蘭市長選(21日投開票)に立候補した新人で元道議の川畑悟候補(47)=無所属=と、現職で3選を目指す青山剛候補(41)=無所属=にアンケートを実施した。「室蘭ファースト」「市民に寄り添う」など行政のトップとしてのあるべき姿に共通点が見られる一方、人口減・少子化対策や地域医療などで違いが目立った。3回に分けて詳報する。

 室蘭市長としての「あるべき姿・理念」は、川畑候補は「室蘭ファーストである」と指摘し「市職員のポテンシャルやモチベーションの向上、技術・産業・文化・歴史の魅力を発信」を掲げた。

 青山候補は「市民に寄り添い市民の声をまちづくりに反映する」ことを基本姿勢に据える。「多様な意見に対し対話と説明を重ね将来を展望し決断するリーダーシップが必要」と語る。

 選挙戦で最も訴えたいことは違いが見られた。具現化するため川畑候補は旧絵鞆小校舎をドローン教習での活用など「提案する政策が創意工夫と熱意で実現可能」と力説。

 青山候補は待機児童解消や地域医療再編、子どもからお年寄りが「安心できるまちづくり」を掲げ、「外国の方と共生する社会づくり」を訴えた。

 貨物輸送で苦戦にさらされる宮蘭フェリーへの対応で、いずれも安定就航に向けた「乗客向上」や「(積み)荷の確保」の必要性を指摘した。

 川畑候補は室蘭出身・在住学生割引制度や近隣自治体イベントとのタイアップ企画など「旅行会社主催のパックツアーコンテスト、優秀作品商品化などで顧客獲得を目指す」考えで、鉄道輸送との連携も示した。

 青山候補は「活牛の輸送拡大やようてい西いぶり地域農作物確保、北上便は本州からのPCB廃棄物の受け入れなど船社と共にポートセールスを強化」を挙げ、「岩手県、宮古市との連携は不可欠」と強調した。

室蘭市長選立候補者・政策アンケート【上】

(上から届け出順)

市長のあるべき姿、理念は

川畑悟氏

 川畑悟氏 室蘭ファーストであること。内向きには市職員のポテンシャルやモチベーションの向上、議会では真摯に向き合い生産的な議論ができること。外向きには技術・産業・文化・歴史の魅力を発信し、売上・雇用・利益・生活の安心・安全の最大化を目指さなければならない。以上を達成するための資質として、情報の収集・分析・発信力、加えて室蘭というまちの特性上、税金の浪費と思われない市内企業の売上に直結させられる最低限の技術センス、貿易等も含めた商業センスが必要。

青山剛氏

 青山剛氏 市民に寄り添い、市民の声をまちづくりに反映をすることが基本姿勢。多様な意見に対しても、対話と説明を重ね、最終的には将来を展望し決断するリーダーシップが必要。市政運営では、市民や職員のアイデアを大切にし、港や大学、ものづくりの技術、充実した医療福祉などといった室蘭の財産を磨き上げ、まちづくりに反映させていく行動力や発信力が重要。前例なき課題に対しても正面から向き合い、市民の生命財産を守っていきます。

選挙戦で最も訴えたいことは

 川畑悟氏 提案する政策「夢」が創意工夫と熱意で実現可能であることを訴えたい。官民問わず財務状況が厳しい中、互いのメリットを戦略的に探求し連携すれば実現は可能。例えば、旧絵鞆小校舎をドローン教習で活用するプラン。今後も拡大が確実視される市場性、円形・直方体の複雑な校舎で多様な飛行、プール跡での水中練習は他施設にはない魅力。さまざまな分野で求められる能力の習得は大学・専門学校・職業訓練施設及び企業・求職者に対しても多大なメリットがあるはず。

 青山剛氏 安心できるまちづくり。人口減少社会であっても、子どもたちが希望の持てる、子どもを産み育てやすい、高齢者が安心して暮らせるまちづくりを訴えます。災害に強い強靭なまちづくり、待機児童解消や地域医療再編、高齢者にとっても通院や買物で利用しやすい地域公共交通料金システムの整備を図っていきます。日本語学校開設の動きや増加する外国人観光客の動きもあることから、外国の方と共生する社会づくりにも取り組みます。

宮蘭フェリーの振興策は

 川畑悟氏 乗客向上策として、室蘭出身及び室蘭在住(住民登録済み)の学生の割引制度への支援、町内会や市民団体に対する割引支援。地獄まつりや雪合戦といった近隣自治体のイベントとのタイアップ企画、旅行会社主催のパックツアーコンテスト実施、優秀作品の商品化などで顧客獲得を目指す。輸送量拡大策として「鉄道輸送との連携」「宮蘭両地域の産物の組み合わせ品の可能性の検証」「地元企業によるフェリー利用促進」を図っていきたい。

 青山剛氏 フェリーの安定就航のためには、まずは荷の確保です。南下便は活牛の輸送拡大やようてい西いぶり地域からの農作物の確保、北上便は本州からのPCB廃棄物の受け入れなど船社とともにポートセールスを強化します。岩手県、宮古市との連携は不可欠で、課題となっている三陸復興道路の早期全線開通要望を実施。宮蘭航路を活用した聖火リレーの要望をしてきたことから、さらなるPR活動で観光利用促進にもつなげていきます。

市民団体への回答出そろう

 市民団体「むろらん100年建造物保存活用会」とだんパラスキー場の存続を求める6市民団体が、21日投開票の室蘭市長選に出馬する川畑悟候補(47)、青山剛候補(41)にそれぞれ提出した要望書の回答がこのほど出そろった。旧絵鞆小円形校舎やだんパラに対する両候補の考えをまとめた。(届け出順)

旧絵鞆小学校の存廃

 川畑候補は「造形物としての価値、加えて道庁公認のアイヌ民族による史上初の近大教育施設という金字塔などに敬意を払うのは市政として当然。問題は維持費用。黒字事業の導入が望まれる」とし、ドローン教習所はじめ防災関連備品のストック施設、近隣住民の避難施設などを提案した。

 青山候補は「昨年実施した事業者公募において選定に至らず活用の見込みがないこと、及び施設老朽化に伴う生活環境の悪化を防ぐために存続できないが、施設解体後の跡地や存続する校舎棟を活用し、敷地に残る縄文・アイヌ文化の保存を図る」と体育館棟については従来通り解体する意向。

だんパラスキー場の認識と対応

 川畑候補は市内若手有志と共に考えた「サバイバルゲーム場」「マウンテンバイクのダウンヒルコース」「ドローンサーキット」「大人も楽しめるイベント会場」の4案を紹介した。  青山候補は「残せるものなら残したい。一方で市全体的な財政状況なども鑑み、現在在り方について検討している。今後も財政負担軽減の取り組みを行い存続に向けた検討をする」と主張。

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