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室蘭民報

労働者文学賞で高岡さんの小説「船底の黒猫」が佳作【苫小牧】

労働者文学賞2019で佳作に輝いた「船底の黒猫」の原稿を手にする高岡さん

 苫小牧市の自営業、高岡啓次郎さん(68)=本名・定司順治さん=が書いた小説「船底の黒猫」が、労働者文学賞2019(東京都・労働者文学会主催)の佳作に輝いた。高岡さんは「今の時代の病理を書いていきたい」と次作に向けて意欲を見せている。

 小樽市出身。20歳のころ苫小牧市に転居。28歳から建築塗装の仕事を始める。小説は54歳から始め、これまでに約120作品以上を執筆。室蘭民報文芸賞佳作、北九州文学協会文学賞大賞、立川文学賞佳作長塚節文学賞優秀賞など数々の文学賞を受賞している。

 労働者文学賞は2回目の応募。受賞作の「船底の黒猫」は船の塗装をする職人として雇われた主人公が独立して自立するまでの物語。世話になった社長を含めた人間関係や自身の経験をリアルに描いた。

 高岡さんは「労働と汗をクローズアップさせ、半分ぐらいは自分の人生を書いた。狙いを定め主催者の求めている作品に仕上げるのは大変だが、今後も書き続けていきたい」と話していた。

 授賞式は8月の予定。

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