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根室新聞

ホッカイシマエビ約6万尾がふ化 種苗量産化へ研究5年目【根室】

ふ化した体長約1センチの稚エビ

 根室市水産研究所は、今年で5年目となるホッカイシマエビの種苗生産に着手している。現在、5月下旬から6月にかけてふ化した体長約1センチの稚エビが12基の水槽で飼育されている。今年も3カ月間飼育を行い、全長3センチほどまで成長させてから放流を行う予定となっている。

 ホッカイシマエビの種苗生産は、浜からの要望や、これまで取り組んできた花咲ガニの種苗生産で、一齢期稚ガニ(甲長2ミリ)の放流などで生産技術がある程度確立され、水槽の有効活用を含めた取り組みとして、4年前から行っている。

 今年も太平洋側、オホーツク海側など市内4漁協からの協力を得て、5月中旬に150尾の親エビを採捕。5月下旬から6月にかけて稚エビがふ化し、2トン水槽5基、2.2トン水槽3基に加え、1トンの丸型水槽4基の計12基に分けて飼育されている。親エビは1尾約400個の卵を持っているため、推定約6万尾でのスタートとなる。

 過去の試験では、水温の違いによる成長を見るため、水槽ごとに水温を変えて飼育を行った。高水温の方が成長は良いが共食いが激しく、低水温の方が数を多く作れることが分かり、どちらを優先するかが課題となっている。経費を抑えつつ、生産数を多く確保するため、無加温で隠れ家となるシェルターを多く使用して飼育を行っている。

 昨年に続き、既存のものに加え、大きめの目合いのネットを重ねたシェルターを使用した飼育や、初期餌料を動物性と植物性の餌、配合飼料など栄養のバランスを考えて数種類を交互に与え、大量生産に向けた基礎研究を行っている。

 また、稚エビは光に集まる習性があり、過去には光が当たる部分の稚エビの密度が高くなるなど、スペースを十分に活用できなかったことから、水槽に遮光幕を被せ、共食いの危険性を下げるための試験を行う予定。

 今年も約3カ月の飼育を行い、体長3センチ種苗3万尾を、採捕した沿岸の藻場へ放流する計画で、市水産研究所の工藤良二次長は「現時点では各水槽における生存にバラつきが見られ、安定生産に向けた技術の確立を目指したい」と話していた。

 さらに、今年も親エビの安定確保に向け、採捕した親エビを水槽内で交尾、抱卵させ、来年の種苗生産用の親エビとして使用する予定。加えて、昨年種苗生産された稚エビの一部が今年雄エビとして成熟するため、これらを用いた交尾試験も継続していく。

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