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苫小牧民報

虎杖浜竹浦観光連合会が、アヨロ鼻灯台の周辺利用計画策定

観光資源として活用される白老町虎杖浜のアヨロ鼻灯台

 白老町の虎杖浜竹浦観光連合会(福田茂穂会長)は、虎杖浜にあるアヨロ鼻灯台の周辺利用計画(2019~23年度)を策定した。16年度に廃止された灯台や周辺区域を観光拠点として整備、活用の方向性を示した計画。太平洋をバックに岬状大地に立つ灯台の美しい光景を眺める展望休憩スペース、散策路などを周辺一帯に整備し、虎杖浜の新たな観光スポットの創出を目指す。

 アヨロ鼻灯台の周辺は、一帯に森林と太平洋の光景が広がるエリア。赤白塗装の灯台と青い海、緑の森が美しい色のコントラストを描く。縄文期からアイヌ文化期にかけた遺跡も点在し、「カムイミンタラ」などアイヌ民族伝承の地もある。

 こうした地域資源を観光に生かすため、同連合会は18年度、町の補助金を得て整備利用計画作りを民間コンサルタントに委託。現地調査や活用方法をめぐるワークショップも開くなどして、取りまとめた。

 計画によると、背景に太平洋の水平線を望む灯台と周辺地を絶景スポットとして売り出し、結婚や写真撮影会の場に利用してもらうことも想定。夜には灯台をライトアップして美しさを引き出す。アイヌ伝承の地が残る歴史スポットとしてもアピールし、誘客につなげる。

 活用に向けた整備は、同連合会が主体となって今年度から5年間かけて実施。老朽化した灯台の改修、散策路や展望休憩スペースや駐車場、トイレ、インターネット接続用の公衆無線通信Wi-Fi(ワイファイ)環境などの整備、案内看板や転落防止柵の設置といったハード事業を計画に盛り込んだ。

 また、ガイドの養成や周遊プログラム作り、モニターツアーの実施、インターネット活用のPR活動などソフト事業も展開し、今年度は危険箇所にロープを張るなど転落防止対策を予定している。同連合会事務局によると、「一連の整備に掛かる総費用は5000万円程度」と見積もっている。

 7月2日には「アヨロ鼻灯台周辺保存会」(仮称)を設立し、整備、保存活用の推進組織として活動に乗り出す。白老町では来年4月に民族共生象徴空間(ウポポイ)が開業し、国内外からの観光客も増えると予想される中、同連合会は「灯台周辺整備によって、ウポポイに訪れる旅行者を虎杖浜に誘客したい」としている。

 アヨロ鼻灯台は漁業の安全操業のため1976年12月に設置。所管する海上保安庁の沿岸灯台廃止計画(2014年)の対象となり、16年10月に廃止された。その後、地域から灯台撤去を惜しむ声が上がり、観光資源としての活用を模索した同連合会は17年8月、町に対し保存を要望。これを受けて町は18年度予算で、灯台施設と底地の民有地200平方メートルを10万円で取得したほか、利用計画策定費などの補助金240万円を同連合会に支出した。

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