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室蘭民報

絆の航跡―宮古から室蘭見つめて(6)【室蘭・宮古】

「人的交流の教育旅行を増やさなければいけない」と宮蘭の人流加速に期待を寄せる澤田克司会長

宮古観光文化交流協会・澤田克司会長

人的交流の教育旅行を、「天然の良港」生かし相互に

 「人的交流の教育旅行を増やさなければいけない。インバウンド(訪日旅行)でも先輩の室蘭に学びたい」

 宮古観光文化交流協会の澤田克司会長(75)は、宮蘭フェリー航路1周年となった当日の6月22日。宮古港で開かれた記念オープニングセレモニーの壇上から大海原を眺めながら、胸中に期待と不安が入り交じっていた。

 宮蘭フェリーは貨物輸送のほか、室蘭を経由した道内と宮古を結節点にする岩手県を含む東北の「観光」への好影響に期待が高まっている。

 これまで宮古と室蘭の観光交流は両市での物産展などを定期的に開催し、「ひと」「もの」の魅力を伝えてきた。今年2月には70年の歴史を持つ市魚菜市場がリニューアルオープンした。魚介類をその場で焼いて食べられる「魚菜広場」など観光誘客に力を入れている。

 東日本大震災では陸中海岸のリゾート旅館や観光関連施設計25軒のうち17軒が地震と津波の被害を受けた。経営者は前向きに取り組んできた。その中で3軒が後継者や再建資金難の問題で転廃業したが、他は営業を再開した。

 「地震に強いのは海路。フェリーにより人的交流が広がった。昨年の北海道の地震(胆振東部地震)でも物資をフェリー輸送した。交通アクセスが徐々によくなっておりトラックも増える」と見通す。

 三陸復興国立公園(旧陸中海岸国立公園)など魅力的な地域は宮古には多くある。ユニバーサルデザインによるバリアフリーなど、観光地として活力をよみがえらせる復興を働き掛けた。「環境省や関連事業者と10回以上も打ち合わせをし、形になった」

 宮古・室蘭の観光協会交流にも意欲を示す。「宮蘭フェリーを活用し室蘭の隣まちの登別や伊達、洞爺湖など『胆振』という枠組みで関係を深めていきたい」と意気込む。

 人的交流の「教育旅行」の可能性に注目している。「小中学生の交流からスタートすることで、自然と大きな展開が生まれる」と新しく動きだす展望を語る。

 両市が誇る「天然の良港」。その利点を生かす大切さを強調する。「岩手県に、あるいは宮古に遊びに来てほしい。交流することで相乗効果が生まれ活性化する。私たちも室蘭に行くので、今後も相互に交流しましょう」

(おわり)

(2019年7月12日掲載)

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