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根室新聞

ベニザケ海面養殖試験 港内にいけすを設置【根室】

 根室市ベニザケ養殖協議会(会長・大坂鉄夫根室漁協組合長)は17日、根室港中防波堤付近に海面でのベニザケ養殖実証試験を行うためのいけすを設置した。事務局によると、18日にベニザケの稚魚の搬入を予定しており、いよいよ海面での実証実験がスタートする。

海面でのベニザケ養殖実証試験に向けていけすを設置した

 同協議会は、平成28年から北海道区水産研究所(北水研)が水産庁から受託して「ベニザケの海面養殖技術の開発」に向けた研究が行われ、ベニザケの海水飼育に係る適水温や成長・成熟等の基礎情報が明らかになってきたことから、これらの成果を踏まえた海面での実証実験に進むための受け皿として、昨年4月に設立された。

 北水研のこれまでの研究成果では、「生食向けの新しいサーモン」としてのベニザケであれば、根室地域の冷涼な海域特性を利用することで新規産業としての優位性も期待できるとされていた。

 これを受け、同協議会では、国内初のベニザケ海面養殖に挑戦するため、当初陸上施設で2年半かけて200グラムまで稚魚を育成した後、令和2年の春から海中で7カ月間、約1キログラムに育てることを目標に計画したが、予定より早く200グラムに達すると見込まれる稚魚が200尾程度現れたことから、1月に開催された総会で、計画より1年早く試験を行うことを決めていた。

 また、実証試験は5月下旬から予定していたが、海水温が上がらず、稚魚を飼育している標津サーモン科学館との水温の差が大きいことが判明。えさを食べずに成長しない恐れがあると考えられたため、いけすの設置時期を当初より遅らせていた。

 17日は午前9時ごろから漁業者、市内各漁協、市などから15人が参加していけすの組み立て、設置作業を行った。いけすは直径3メートル、深さ3メートルの円筒形で、周りには縦、横5メートルの足場が組まれている。

 事務局では「海面飼育で成長のスピード、生き残りをまずは確認していきたいと思っている。将来的な事業化に向けては費用対効果を確認する中で検討して、最終的には協議会の中で方向性を見極めていきたい」と話している。18日には稚魚を入れて海面での実証実験をスタートさせる考えだ。

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