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根室新聞

北方墓参第2班が択捉島へ 一部は洋上慰霊に【根室】

 北方領土に眠る元島民の霊を慰める北方墓参の今年度第2班が18日朝、目的地の択捉島へ向けて四島交流専用船「えとぴりか」(1124トン)で根室港を出発した。墓参団(伊藤光作団長)は2泊3日の日程で同島の内保沖から洋上慰霊を行うほか、ペケンリタ、オダイベケの各墓地を訪れる。

 北方墓参は道が主催して、今年度は3回を計画。第2班は択捉島内保出身の伊藤団長=秋田県=をはじめ元島民遺族33人と同行者18人の計51人で、最高齢は89歳。慰霊祭に備えて真宗大谷派根室別院から僧侶も同行している。

 計画では、19日早朝にウエンバフコツ墓地と内保墓地の合同慰霊式を洋上から行うほか、アルトル浜から択捉島に上陸し、ペケンリタ墓地、オダイベケ墓地でそれぞれ慰霊式を行う。フルベツ浜から帰船し、20日に根室港へ戻る。

 このうち、ウエンバフコツと内保については、3月の代表者間協議で上陸が決まっていたものの、外交ルートでの交渉の結果、ロシア側から「上陸できない」と返答があり、12日に道へ外務省から連絡があったという。道北方領土対策本部は「明確な理由は明らかにされていない」とし、今回の墓参団には18人の内保関係者が参加していることから、できるだけ内保へ近づいて洋上慰霊を行う計画に変更した。

 出発の朝、根室港には道を代表して大内隆寛根室振興局長をはじめ松浦宗信道議、石垣雅敏市長、河田弘登志千島歯舞諸島居住者連盟副理事長らが見送りに駆け付け、伊藤団長は「墓参に参加できる喜びを胸に秩序ある行動を心掛け、島に眠る御霊を慰めてきたい」とあいさつ。船に乗り込んだ団員らは見送りに手を振り、ふるさとに思いをはせながら出港した。

 今回訪れるウエンバフコツは平成22年以来3回目、内保は同年以来5回目、ペケンリタは同年以来3回目、オダイベケは同23年以来3回目。今年度の墓参は第1班(6月15~17日、国後島)が悪天候で中止となり、今回が実質令和最初の墓参となる。次回第3班は今月26日から29日にかけて水晶、色丹両島を訪れる予定だ。

大勢に見送られながら乗船する墓参団員ら

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