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根室新聞

国内初 ベニザケ海面養殖事業化に挑戦【根室】

海面でのベニザケ養殖実証試験に向けて、いけすにベニザケを放流した

 根室市ベニザケ養殖協議会(会長・大坂鉄夫根室漁協組合長)は18日、根室港中防波堤に設置したいけすにベニザケの稚魚を放流し、海面でのベニザケ養殖実証試験がスタートした。

 ベニザケの養殖は平成27年にロシア200カイリ水域での流し網漁業禁止に伴う地元関係産業への影響緩和対策で、平成28年から国の委託事業として、北海道区水産研究所が海面養殖技術の開発に向けた試験研究を進めてきた。

 これまでの研究で、ベニザケは18度以下の低水温を好み、生食向けの新しいサーモンとしてのベニザケであれば、根室地域の冷涼な海域の特性を利用した夏季養殖で、他地域と競合しない優位性も期待できることなどが報告されていた。

 研究成果を受け、昨年4月に市、市内四漁協で構成した根室市ベニザケ養殖協議会を設立。国内初のベニザケ海面養殖試験への取り組みをスタートした。

 標津サーモン科学館でベニザケの稚魚飼育を委託。予想よりも成長の早いグループが約200尾現れ、今年5月下旬ごろには200グラムに成長した。海中飼育が可能となったことから、当初の予定より1年早く行うことを決めたが、稚魚を飼育している標津サーモン科学館の水温に比べ、根室湾の水温が低く、餌を食べずに成長しない恐れがあると考えられたため、いけすの設置時期を2カ月遅らせていた。

 17日に直径3メートル、深さ3メートルの円筒形で、周りに縦、横5メートルの足場が組まれたいけすの設置作業を実施。18日には科学館から陸送されてきたベニザケの稚魚200尾をいけすの中に放流した。

 実証実験のスタートを予定より2カ月遅らせたことから、稚魚の平均サイズは体長29センチ、体重375グラムまで成長しており、800グラムを超える大きさまで成長している個体もいたという。

 同協議会事務局によると、毎日2回の給餌(配合飼料)や定期的に魚体の状態の確認を行い、12月中旬ごろまで試験を実施し、成長、生残の把握、飼育環境データの蓄積、費用対効果などを把握する。

 市水産研究所の工藤良二次長は「ベニザケの養殖をすることで地域を盛り上げていきたい。初めての挑戦となるが、何とか事業化に向けて取り組んでいきたい」と話していた。

いけすの中に放流されたベニザケの稚魚

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