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名寄新聞

唯一の銭湯、58年の歴史に幕・日の出湯、8月末で閉店【名寄】

今月末で58年の歴史に幕を下ろす「日の出湯」

 58年間にわたり地域住民に親しまれてきた市内大通南10の公衆浴場「日の出湯」が、8月31日で閉店する。ボイラーやろ過装置など設備の老朽化や、経営者である室本優さんの健康不安などによるため。銭湯軒数が激減する中で、長年にわたり市内唯一となる銭湯を守り続けてきた室本さんは、「閉店するのは、お客さんに対して本当に申し訳ない思い。私がもう少し若ければ続けたいというのが本当の気持ち。最後の日まで、いつも通りに営業したい」と語る。

 「日の出湯」は1961年(昭和36年)8月創業。創業者の父親が病に倒れたため、室本さんは2代目として72年、23歳のころに札幌からUターンし経営を引き継いだ。

 室本さんによると、昭和30年代後半から40年代にかけて銭湯最盛期。名寄市内で11軒、名寄浴場組合管内(名寄、風連、下川、美深)では16軒の銭湯が営業していたとのこと。

 「日の出湯」は、もっともにぎわっていたころで1日130人ほどの利用があり、79年ごろには道内銭湯2000軒の中で利用者数トップ10入りし、全道から公衆浴場関係者が見学に訪れたほど。

 その後、自宅風呂の普及などにより利用客も減少。昭和30年代の中頃には、道内で約3000軒あった銭湯は、現在では140軒ほどという。道北地域も例外ではなく銭湯は激減。現在は旭川に20数軒、稚内に2軒営業しているとのことだが、その間の道北地域では「日の出湯」ただ1軒の営業となっている。

 閉店に当たり、かつてのお客さんから手紙をもらったとのこと。そこには「幼いころ毎日のように通い、家の一部のような場所でした。この銭湯で近所のおばあちゃん方にたくさん遊んでもらったことは、今でも楽しい大切な思い出です」などと感謝の思いがつづられている。

 室本さんは「お客さんのうれしそうな笑顔を見ながら商売をさせていただいた。閉店することは私自身、本当に寂しくつらい思い」とさまざまな思いを巡らせ目頭を熱くする。

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