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苫小牧民報

鵡川高野球部元監督・佐藤茂富さん死去 「元気・本気・一気」でセンバツ出場

鵡川高校野球部の練習でノックする佐藤元監督(2004年2月)

 鵡川高校野球部の元監督で、砂川北高と合わせて春夏6度の甲子園出場に導いた佐藤茂富さんが19日、腸管感染症のため札幌市内の病院で死去したことが23日、分かった。79歳。葬儀は近親者のみで行ったが、お別れの会が11月2日、札幌市内のベルコ大谷地シティホールで予定されている。

 三笠市出身。道学芸大札幌分校(現道教育大札幌校)卒業後、栗山高で教員生活をスタート。砂川北、鵡川で野球部監督を歴任した。砂川北を春1度、夏2度の甲子園に導いた。1997年に赴任した鵡川高ではわずか5年で21世紀枠で初の選抜大会出場を実現するなど計3度のセンバツ出場を果たした。「元気・本気・一気」の三気野球を掲げ、むかわを全国区へと押し上げた。

 名将の訃報に町内の人たちも悲しんだ。鵡川高がセンバツに初出場した2002年のエースで現在、母校野球部の監督を務める鬼海将一さん(35)は「信じられない気持ち。7月にお会いした時には元気だったので」と驚きを隠さない。野球の技術以上に人としての生き方を学び、「わが子のように接してくれた。僕にとって父親を亡くしたような感じ。3年間、見ない日はなかったし、あの3年間が僕の全て」と語った。

 町教育委員会の長谷川孝雄教育長は「おおらかで人を拒まず楽しくいろんな話をした。今はあまりそういう人はいない」と懐かしみ「甲子園に連れていってもらって感謝してもしきれない」と話した。

 竹中喜之町長は、野球部の激励会の際に「出身校は別にして『ここにいる子は、みんなむかわの子』という言葉が印象に残っている。昭和の侍のような人だった」と振り返りながら「三気野球の精神は今も受け継がれ、町の元気の源になっている。心からお悔やみ申し上げ、天国からむかわの復旧復興を見守ってほしい」としのんだ。

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