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根室新聞

市内初「TMRセンター」完成 3酪農家共同出資【根室】

完成した飼料調整庫兼事務所と、共同出資した(右から)大森誠さん、田中照義代表、田中将彦さん

 根室初の混合飼料製造施設「TMRセンター」が、市内湖南100番地1に完成した。地域の農家3戸が飼料の製造を共同化し、労働負担の軽減と生産力の向上を図るもので、運営農家が全てロボット牛舎という点も全国では珍しい。同センターの田中照義代表(57)は「私たちが目指す酪農は、地域活性化の原動力になること」とセンター運営の効果に期待している。稼働は9月1日から。

 TMRセンターは、草食動物の牛に必要な粗飼料(牧草)と、トウモロコシなど高カロリーの濃厚飼料を混ぜ合わせた「混合飼料」の製造から供給を一手に引き受ける施設。栄養バランスのとれた混合飼料を毎日大量に作って牛に与える作業は酪農家にとって重労働で、同センターから出来上がった飼料が配達されることで労働負担の軽減につながる。

 名称は「株式会社TMRセンターオアシス厚床」。田中牧場の隣接地に牧草を発酵させるコンクリート製のバンカーサイロ5基と、飼料調整庫兼事務所を完成させた。総事業費は約1億2千万円で、田中代表の田中牧場をはじめ、同センター取締役の大森誠さん(47)が経営する大森牧場、同取締役の田中将彦さん(39)が経営するTANAKAFARM(タナカファーム)の3戸が共同出資し運営する。

 センターには飼料を配合する専門スタッフを業務委託し、配送も別海町の運送業者に委託することで、酪農家は搾乳に専念できる。3戸は現在、平成30年度の実績で経産牛が合計417頭、年間生乳生産量は合計3794トンだが、同センターの導入で令和5年には計697頭、計7485トンまで拡大できる見通しだ。

 JA道東あさひの農家70戸の調査では、1戸当たり労働者平均2.6人の年間労働時間は8500時間に上る。妻と2人で作業している大森さんは、「TMRセンターの導入で、労働時間が半分ほどに短縮できるのではないかと言われている」と話し、乳牛の管理業務に専念できる環境で後継者育成、生産力アップも期待できるという。

 29日の竣工式には農協幹部ら約40人が出席し、施設の概要を紹介した。田中代表は「一番はやはり自分たちの経営だが、後継者育成や担い手確保で過疎化対策にもつなげ、地域のペースメーカー的な役割になれれば」と意気込み、酪農の振興が地域活性化につながることを願っている。

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