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日高報知新聞

胆振東部地震から1年

500万立方㍍の土砂が崩れた厚真町の日高幌内川付近

 最大震度7の地震による大規模な土砂崩れが襲った胆振管内厚真町の36人を中心に、新ひだか町を含め40人以上の犠牲者を出した胆振東部地震から6日で丸1年が経過した。被災地の復旧工事は急ピッチで進んでいるが、震源地に近い厚真町ではまだ手付かずの現場も多くあり、大きな爪痕が残っている。

 震度6弱だった日高管内の日高、平取町でも災害復旧工事が続き、日高町で唯一ナイター設備がある町営富川球場は現在も使用中止になっている。道内全域のブラックアウト(大規模停電)を受け、管内各町ではこの地震を教訓に大規模災害への対応整備を急いでいる。

 管内で大きな揺れで被害があった日高町は36人がけがを負ったほか、3棟の住宅が全壊。浄水場や水道管の破損で一部地区は地震後10日間も断水が続いた。

 同町富川の高台にある町営球場は大きな地割れが生じ、直下民家への地滑りの危険から、急いで民家側の照明やフェンスの重量物を撤去し、2次災害を避ける緊急対策工を講じている。

 現在まで球場再開に向けた復旧の諸工事を進めているが、管理の町教委は「施設電気系統やバックスクリーンの改修などまだやるべき工事が残っており、努力はしているが再開時期は決まっていない」という。

 同じ震度6弱に見舞われた平取町では、沙流川水系の二風谷ダム貯水池付近の管理道路の通る右岸側で大規模な斜面崩壊があり、本年度中の復旧を目指し、2億7000万円の事業費で災害復旧工事を進めている。

 震度4で停電や一部断水ほか大きな被害のなかった浦河町は、過去に何度も大きな地震で被害に遭っているため、本年度に主要避難所に小型発電機を順次整備するほか、災害時の非常電源にもなる電気自動車を9月末に導入し、「移動発電機」として災害時に活用する。また、役場庁舎の自家発電機も、長時間の大規模停電にも対応できるよう年内に強化する方針だ。

丸1年経過も閉鎖中の富川球場

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