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根室新聞

四島返還まで粘り強く 納沙布岬からアピール【根室】

返還運動に粘り強く前進する決意を示したノサップ集会

 日本労働組合総連合会(神津里季生会長)の「2019平和行動in根室」が7、8の2日間にわたって根室市内で行われた。2日目に望郷の岬公園で行われたノサップ集会には、全国各地から千人の組合員が結集し、北方領土問題の早期解決と日ロ平和条約締結による真の友好関係の構築に向けて、粘り強く運動に取り組んでいく決意を示した。7日は北方四島交流センターで、700人が参加して北方領土に関する学習会が行われた。

 ノサップ集会は、連合が1989年の結成以来、6月の沖縄、8月の広島、長崎を経て、根室にリレーする平和行動の締めくくり。平和を希求する労働組合の立場から北方領土の早期返還を求めて開いているが、昨年は、直前に発生した胆振東部地震と、それに伴うブラックアウト、全道域の大停電を受けて中止しており、2年ぶりの開催となった。

 主催者を代表して相原康伸連合事務局長は「連合は元島民のふるさとへの思いを共有して、一日も早く自由に往来ができる日がくるよう、運動を前進させていく」と決意を表明するとともに、参加した組合員に向けて「この地に足を運んで胸に刻んだことを地域や職場で伝え、運動を広げていってほしい」と呼び掛けた。

 政府(外務相、北方担当相)からのメッセージなどの後、返還運動原点根室市の石垣雅敏市長は「返還を喜べる元島民がいるうちに解決することが重要。根室市は皆さんと共に返還運動にまい進する」と変わらぬ決意を示して、外交交渉を後押しする国民世論の盛り上げを訴えた。

 択捉島出身の鈴木咲子さん(80)は、北方領土問題が未解決のまま74年が過ぎ、終戦時1万7291人いた元島民が6千人を割った現状に「むなしいと強く感じている」と心情を吐露する一方で、「領土問題が解決するまで、返還運動の旗を降ろすわけにはいかない。老骨にむち打ってでも頑張っていく」と覚悟を示し、運動の拡大を訴えた。

 連合島根による竹島問題の報告などの後、一連の平和行動をつなぐ「ピースフラッグ」が、連合北海道から同沖縄にバトンタッチされた。

 最後に集会アピールを採択。「北方領土の返還まで頑張ろう」と、三度拳を突き上げ、北方領土が返還されるまで粘り強く返還運動を続けていく決意を示した。

 納沙布岬はこの日、濃霧に包まれたが、大会が終わるころになって貝殻島が見えるようになり、全国から集まった組合員たちは、あらためてその近さを実感していた。

 集会終了後、歯舞漁港に会場を移し恒例の水産フェスタで根室の新鮮な魚介類を満喫した。

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