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根室新聞

ビザなし教育関係者と青少年 国後島で相互理解深める【根室】

住民交流会でバルーンアートを楽しむ日ロの子どもたち=9日、北方領土問題対策協会提供

 北方四島ビザなし交流で今年度日本側から第8陣となる教育関係者・青少年主体の訪問団(佐藤敏数団長)は10日、訪問先の国後島での交流プログラムを終え、四島交流専用船「えとぴりか」(1124トン)で根室港に戻った。

 独立行政法人北方領土問題対策協会が実施主体となり、7日に根室港を出発した一行は8、9日の2日間にわたって島内の視察や住民交流会で島在住ロシア人と相互理解を深めた。

 東京都羽村市立羽村第三中校長の佐藤団長をはじめとする教員と中・高生が主体で、国後島の幼稚園や学校見学のほか、国後島代表のナターリヤ・サボーチキナ南クリル地区副地区長との意見交換も。9日には「茶話会」を開いて双方の教育について話し合った。

 帰港後、訪問団代表が千島会館で開いた記者会見で佐藤団長(54)は、自身も社会科教諭として領土問題を教える立場だったことを踏まえ「多くの教員と児童生徒が四島に渡り、当事者意識を高めることが重要」と、ビザなし交流参加の促進を訴えた。別海町立上風連中教諭の伊藤大輔副団長(41)は、「島での体験を全国の先生方と情報共有し、管内の教員として使命を果たしたい」と決意を新たにしていた。

 大阪府の中学2年生、後藤里桜さん(14)は、「若者が北方領土を身近に感じられるよう、SNSで発信していきたい」、元島民2世で語り部の鈴木日出男さん(67)は、「元島民が最後の力を振り絞って返還運動しているところを間近で見ている2世として、後継者へ気持ちを伝えられたと思う」とそれぞれ感想を述べた。

 このほか訪問団には、国政復帰後初のビザなし交流参加となった新党大地代表の鈴木宗男参議(71)=日本維新の会=をはじめ、國場幸之助衆議(46)ら4人の国会議員が参加。それぞれが島のロシア化に対する危機感をあらわにし、さらなる世論喚起で平和条約締結へ向けた外交交渉の後押しを訴えた。

 鈴木参議は昨年7月以来1年2カ月ぶりに国後島を訪れた感想として「島の様子に特別変わったことはなかったが、新築住居などが増え、暮らしに不自由している感じはなかった」と振り返ったほか、7月の参院選の結果やロシア情勢を踏まえて「安倍、プーチン両首脳の強いリーダーシップの上で平和条約交渉はさらに進むと確信している。11月にリマで行われるAPECが大きな意味を持つ」と、領土問題の進展に期待を込めた。

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