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苫小牧民報

障害ある従業員の職場定着促進 苫小牧の北海道クリーン開発、厚労大臣表彰受ける

障害者の積極的な雇用と職場定着に取り組んできた伊部社長

 総合ビルメンテナンス業の北海道クリーン開発(本社苫小牧市寿町、伊部廣明社長)は、労働環境を整備し障害のある従業員の職場定着を促したことが評価され、2019年度の障害者雇用優良事業所等厚生労働大臣表彰を受賞した。今年度の受賞企業17社のうち、本道からは唯一。伊部社長は「受賞を励みに、よりよい職場づくりを進めたい」と話す。

 同表彰は障害者の職業的な自立促進と、雇用に対する事業主の理解を広げることを目的に、他の模範となる事業所を対象に行っている。

 「働く人は宝」をモットーに、42年前の創業時から障害の有無にかかわらず意欲に満ちた人材を採用してきたが、1996年からは障害者を対象とした求人も行うなどより積極的に障害者を雇用。近年は道内の特別支援学校との連携も強化しており、毎年10人程度の生徒を体験実習生として受け入れ、そのまま採用につながるケースも少なくないという。

 従業員数は6月1日時点で421人。うち11人が身体的な障害や腎臓病などの内部障害を抱える。5年以上勤めている障害者は4人で、勤続年数が16年を超える人もいる。

 心臓にペースメーカーを埋め込んだ人、定期的に人工透析を行う必要がある人など、仕事を続ける上で配慮が必要な人もいるが、人事や労務担当、障害者職業生活相談員の資格を有する担当社員らが本人の意向を聴き取る時間を定期的に設けている。場合によっては、配置転換やシフト見直しなどの柔軟な対応で、障害や加齢などで身体機能が低下しても働き続けられる環境を整えている。

 同社は2000年、道社会貢献賞を受け、14年には障害者雇用優良事業所として独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構理事長表彰も受賞。これらを高く評価した道の推薦が、今年度の厚労大臣表彰につながったという。

 表彰式は毎年、障害者雇用支援月間(9月)に合わせて実施しており、今年度は9月3日、東京都内で行われた。

 伊部社長は「個々を大切にする職場環境の整備には、従業員同士の助け合い精神も不可欠」と強調。「みんなで助け合って働ける会社を目指してきたことが評価され、本当にうれしい」と喜びをにじませた。

 同社は建物総合管理業務を手掛ける事業所として、1977年4月に創業。函館や札幌、釧路などに営業拠点を展開し、施設の清掃管理のほか警備業務や設備の保守管理、産業廃棄物の収集運搬、水質検査、有害動物駆除業務などを行っている。

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