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苫小牧民報

成年後見制度身近に 苫小牧市市社協職員ら劇団結成

オリジナル脚本の演劇を練習する劇団社協のメンバー

 高齢、病気になっても安心して暮らし続けられる地域づくりへ、演劇を通じて多くの市民に成年後見制度を知ってもらおうと苫小牧市社会福祉協議会の職員らが、「劇団社協」を結成した。認知症になった女性を市民後見人らが支えるオリジナル脚本を制作。19日、市民会館で開かれる「成年後見講演会」の中で初披露する。

 成年後見制度は、認知症や障害などで判断力に不安がある人の財産管理や自己決定を成年後見人が支援する仕組み。成年後見人は弁護士や行政書士、社会福祉士などの専門職のほか、研修を受けて必要な知識を身に付けた市民も市民後見人として制度の担い手となる。市内では現在、9人の市民後見人が活動中だ。

 成年後見講演会は、市社協が運営する成年後見支援センターが主催。2016年度以降、同制度を絡めた話をできる落語家や漫才師などを迎えて開催してきたが、自分たちが舞台に立てば制度をより身近に感じてもらえるのでは―と8月、職員や市民後見人など12人で劇団社協を立ち上げた。

 劇のタイトルは「成年後見制度とは~みんなは一人のために」。若年認知症になり、判断力や記憶力が低下した1人暮らしの60代女性が周囲に支えられながら、その人らしい生活を続ける様子を描く。

 後見人として必要な法律知識を身に付けた市民後見人や女性の様子がおかしいことにいち早く気付いた友人、日頃から高齢者を見守る民生委員・児童委員、市社協の職員、市地域包括支援センターの職員などさまざまな人たちが登場する。

 悪徳業者から守ったり、きめ細かな対応で困り事を解決に導くなど市民後見人の奮闘を描くと同時に、認知症当事者を取り巻く人たちがよりよい支援策を共に考え、実践する大切さも伝える。

 高齢者人口の増加や家族関係の希薄化などを背景に、成年後見制度を必要とする人は年々増えており、同センターに寄せられた相談件数は16年度97件だったが、18年度は130件に上っている。

 劇団の総監督で、脚本を手掛けた市社協の持田実乃里さん(24)は「病気になっても、それまでの生活をできる限り維持するには、さまざまな人の支えが不可欠」と強調。「劇を通し同制度や支え合い精神の大切さを多くの人に再認識してもらえるとうれしい」と話す。

 講演会は、19日午後1時半開始。約1時間劇を上演後、古川義則センター長が同制度についての講話を行う。入場無料、要事前申し込み。当日参加も可能。  問い合わせ、申し込みは同センター(市社協内) 電話0144(32)7111。

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