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室蘭民報

海や風…室蘭が根底、福井さんが思いを語る【室蘭】

ミクストメディアや油彩画

作品を解説する福井路可さん

3枚組みのミクストメディアなどの大作が並ぶ福井路可展

 室蘭市幸町の市民美術館で開催中の「福井路可展―昨日の風、明日の海―」の作家で、国画会会員、日本美術家連盟会員、文化学園大学教授の福井路可さん(59)のアーティストトークが、同館で開かれた。約50人のファンらが参加。福井さんがどのようにして作品作りをしているか、込められた思いなどを語った。

 展示会は同館の開館11周年記念特別展として開催。ミクストメディアや油彩画など42点を展示している。11年前の2008年(平成20年)、同館のオープン記念として福井さんの父・正治さんと今年1月に死去した野本醇さん(全道展会員)の2人展が開催された。同じ美術館で個展を開くことに「特別な思いがありますね」と福井さん。

 旧穂別町出身の福井さんが室蘭に初めて来たのは、25歳のとき。旧鶴ヶ崎中学校の教諭として赴任した。「作品の多くに海や風を取り入れているのは室蘭が制作の拠点となっていることを表しています」

 制作をしているのは八丁平にある自宅のアトリエ。夏休み期間中、1カ月ほど室蘭で下地を作り、作品を車に詰め込み、フェリーで東京に行き、8畳一間のアパートで仕上げ作業に掛かる。出来上がった作品を毎年国展に出展しているという。

 大学4年のとき、姉が他界。「人間の存在」や「生と死」を身近に感じ、作品に表現するようになった。「風の日」(1999年)は、短大の同僚が若くして亡くなり、姉の死とは違うショックを受けた。「十字架がベースとなった初めての作品です」と説明した。

 展覧会のテーマにもなっている「昨日の風、明日の海」(2001年)は03年、第22回損保ジャパン美術財団選抜奨励賞展で最高賞の損保ジャパン美術賞を受賞した。3枚組みの大作は左が過去、中心が人物、右が未来を表現しているという。

 イメージに合う木目の板を探し、1センチほどの厚さをカンナをかけて半分の厚さに削る。板をバーナーで焦がして色を付けたり、油彩絵の具やアクリル絵の具を厚塗りし、ミクストメディアを完成させる。「目に映るものをそのまま再現するのは決してうまいわけではない。まねできないものを作りたい」

 福井さんは「12月で還暦を迎える。今回の展覧会は、ただ振り返るだけの回顧展にはしたくなかった。来年の3月で定年退職を迎え、室蘭に帰ってくることも考えている。帰ってきても自分の力になってくれる展覧会となりました」と述べた。

 「福井路可展」は11月4日まで開催(28日は休館)。入場無料。問い合わせは同館、電話0143・22局1124番へ。

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