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室蘭民報

末期の肺がん患者・内城さん、31日にミニライブ【登別】

 末期の肺がん患者、内城博一さん(48)=登別市若草町。先行きに望みが持てず、自暴自棄になりかけたが、今は前向きな気持ちで毎日を過ごす。「『命のカウントダウン』が始まったからこそ、今を全力で過ごしたい」。31日には登別市内で、これまでの人生で感じてきた「人との絆の大切さ」や、「無償の愛の大切さ」などを訴えるミニライブを開く。

 内城さんは登別育ち。登別南高校(当時)卒業後、「人に感動を与えたい」として、登別伊達時代村で役者として活動。テレビ東京系のドラマ「姫将軍大あばれ」にレギュラー出演(柳生又十郎役)するなど、活動の幅も広げたが、落馬によるけがで、30歳で役者生活に踏ん切りをつけた。

 「突然の転機」は46歳の時。本当に突然だった。

 会社員生活を送っていた2018年(平成30年)2月。左の背中や手足関節の痛みに、呼吸器疾患の患者によく見られる「ばち指(指の先端が広くなり、爪の付け根が盛り上がる状態)」のような症状があり、埼玉県内の病院にかかった。

 精密検査したところ、左肺の上葉に、約5・5センチの「扁平上皮がん」が見つかった。すでに副腎にも転移。3月には「ステージ4」と診断された。

 「目の前は真っ暗。自殺も考えた」中で、放射線や抗がん剤の治療を開始。11月には、新薬の抗がん剤治療も行ったが、12月初旬に、主治医から「来年の花見は難しい、と思ってください」と言われた―という。

 「生まれ育ったふるさとで、残りの時間を…」と、埼玉県から登別へ帰郷。昨年末、紹介された札幌市内の医療機関を受診したが、「(残りの時間は)半年」と告知された。

   

 18年6月。中学時代の“仲間”との集いで、末期のがんであることを公表した。そして、今年1月のクラス会で、「医師から『残りの時間』を告げられた」ことも明らかにした。

 「今年の春。桜を見に行くぞ!」。誰からともなく声が上がり、5月には亀田公園で花見を開催。中学時代から変わらない笑顔で接してくれる仲間だけでなく、33年ぶりに再会した恩師と共に、「もう見られない」と思った桜を楽しんだ。

 室蘭・日鋼記念病院緩和ケア病棟に入院していた今夏。ギターと歌を披露したところ、スタッフや他の患者も喜んでくれた。「ミニライブができればな…と思った」という。

   

 「体の自由が利かず、絶望感に打ちひしがれた」。告知を受け、治療を始めてから、ずっと、苦しい思いも抱いてきた。ただ、「登別に戻ってからは、無くなったですよ」と話す。

 仲間や家族、そして、自分と関わってくれる人が、「愛を注いでくれている。自分は一人でない」。心は安定した状況だ。「過去、現在、未来で大切なのは、人との『絆』であることが改めて分かった」。

 ミニライブでは、5曲ほど披露する予定だ。「今の気持ち」を凝縮して、自身や友人が作詞したオリジナル曲ばかり。その中の一曲「絆」には「生きていると良い時も悪い時もある。だけど、『二度と来ない今日という日』を、笑顔忘れずに生きてほしい『僕からの本気の願い』を込めた」。    

 「新居」と話す墓の建立は、今年8月に終えた。現在の主治医には、「東京五輪(を見ること)を目指しましょう」と言われている―という。

 「もう少し、『新居』には引っ越しせずに…」と笑顔を見せる内城さん。「がんは大きくなって、心臓を圧迫しているんですよ」。厳しい状態に変わりはないが、気力は充実する。

 「ミニライブを成功させたい」。その思いに気持ちを奮い立たせ、ギターと歌の練習にいそしむ。

   

 ミニライブ・内城博一「魂の叫び」は31日午後6時から、登別市中央町の登別中央福音教会で開催。入場無料。問い合わせは内城さん、電話0143・48局9037番へ。

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