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根室新聞

四島交流専門家シンポジウム開催 成果と課題議論【根室】

専門家交流の役割と課題について議論したパネルディスカッション

 北海道博物館は9日、北方四島ビザなし交流の専門家枠で調査している各分野の専門家と関係者によるシンポジウムを北方四島交流センターで開き、専門家交流の成果とその役割、課題について議論を交わした。課題は「根室と国後島に活動拠点が必要」、「調査各分野の情報を一元化すべき」の二つの結論に至り、同博物館ではシンポジウムの内容を印刷物として出版する予定だ。

 シンポジウムには、北方四島ビザなし交流の専門家交流枠で学術調査研究に当たる動植物・生態系調査の小林万里教授=東京農業大学生物産業学部=、地震・火山調査の西村裕一准教授=北海道大学大学院理学研究院=、歴史・文化調査の鈴木琢也学芸主査=北海道博物館研究部歴史研究グループ=が参加し、それぞれ調査の成果を発表した。

 同博物館の右代啓視研究部長がコーディネーターを務めたパネルディスカッションでは、3分野の専門家に加え、地元から松浦武四郎研究会会員の谷内紀夫さん=市北方領土対策監=、元島民2世の一戸真幸さん=千島連盟函館支部手結の会理事=が参加。北方四島の自然環境や歴史・文化の重要性を次世代に継承するとともに、持続可能な専門家交流の実現を目指し、専門家交流の役割と課題について議論した。

 四島での調査活動について、専門家からは一同に「調査用具や機材の持ち込みに苦労している」と声をそろえ、四島への荷物の持ち込みが1人50キログラムに制限されていることから「掘削道具だけでも50キロ近くあり、長靴を薄いものに変えるなど工夫しながら持ち込むしかない」と、行動範囲の狭さや日数の短さに加え、ロシア側の制限十分な調査機材が持ち込めない現状を示した。

 この課題解決に向けて小林教授は「根室と四島にそれぞれ活動拠点が必要。資料の蓄積や、機材置き場として現地と共用できるとなお良い」、鈴木学芸主査は「調査結果の資料を置いておき、質問箱を設けてはどうか。現地からの質問が私たち(道博物館)へ届くシステムを構築すれば、交流がさらに進む」とそれぞれ提案した。

 さらに、元島民2世の立場で毎年北方墓参に参加している谷内さんは「墓地の場所が年々分からなくなっている。全墓地の場所の把握には歴史文化の専門家の同行が効果的」と提案。右代研究部長は「プロジェクトチームを作れば、墓参団に専門家を入れて効率的に場所探しができると思う」と応じ、これらの実現には国や道のバックアップが必要であると強調した。

 シンポジウムは昨年11、12月に初めて行われたもので、この時専門家交流の成果公開についての指摘があったことから今回の開催に至った。会場には約100人の関係者や市民が議論に耳を傾け、知られざる四島の現状を学術的観点から学ぶとともに、課題の克服と北方領土問題解決の後押しにつながるような取り組みに向けて、会場からも調査継続に賛成する意見が寄せられていた。

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