北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

日高報知新聞

JR日高線 バス転換多数【新ひだか】

臨時町長会議開会であいさつする坂下町村会長

【新ひだか】2015年(平成27年)1月から運休が続くJR日高線の鵡川―様似間(116㌔)区間の存廃問題について、地元7町の方針を一本化する最終協議の管内臨時町長会議が12日、町公民館で開かれた。最終的に多数決を行い、区間の全線復旧を主張した浦河町の池田拓町長以外の6町長は全線バス転換に賛成し、地元の意見集約として同区間の鉄路廃止の方針を固めた。この結果を受け、今後、JR北海道と日高町村会は代替となるバス路線について具体的な個別協議に移る。ただ、会長を務める坂下一幸様似町長は、年度内をめどにしているJR北との個別協議が「頓挫する可能性もありえる」と述べた。

 日高町村会主催の臨時町長会議には管内7町長とJR北海道の綿貫泰之常務、道の交通政策局長と 柏木文彦日高振興局長ら関係者が出席。会議は、将来の日高地域の公共交通のあり方を問うこれまでにない重要な協議の場となった。今まで通り非公開で行われたが、会議後は初めて7町長が揃って報道機関の質問に答えた。

 4年10カ月以上不通となっている鵡川―様似間について、JR北海道は区間鉄路の全線廃止とバス転換を提案。これまで7町は鉄路の存廃について時間をかけ協議してきたが、前回9月24日の町長会議までは、えりも、様似、新ひだか、新冠、平取の5町が全線バス転換、浦河町が全線復旧、日高町が鵡川―日高門別間の鉄路復旧と残り区間のバス転換の方針を提示。

 意見がまとまらないため、12日に多数決を念頭に、地元沿線自治体としての意見の集約を図り、最終決定することを前回会議で確認している。

 事前に「多数決で決めるのなら退席も考える」と発言していた池田浦河町長は、この日の採決に加わった。6対1の結果には「世界的に鉄道の役割が高まる可能性のある鉄路廃止は非常に残念だ。ただ、今後、JR側の話は聞く」と述べた。町内日高門別までの一部鉄路復旧を主張していた日高町の大鷹千秋町長は、全線バス転換に方針を変え、バス転換に賛成した。

 会議後、報道各社との質疑に応じた坂下様似町長は「これからJR北海道との最終的な合意を向け支援内容の協議に取り組むが、現段階で鉄路の廃止を容認するわけではない。JR側との協議が個別協議でダメになる可能性もある」と微妙な表現で説明した。

 全線バス転換についてJR北の綿貫常務は「苦渋の決断をしていただいたと受け止めている。個別協議の中で、しっかり合意できるよう進めたい」。護岸の復旧整備もバス転換協議と並行して行う考えを示した。

  ◇   ◇   ◇

 12日の会議が管内全住民が関連する重要な関心事と位置付けている浦河記者クラブ(新聞2社、テレビ4社)は、事前に12日の町長会議の公開を文書で求めたが、これまで同様、会議は非公開を貫いた。

 浦河記者クラブの要望主旨は次の通り。

 現時点で7町の考えは明確になっています。会議中、町長同士が忌憚のない意見を述べ合う段階はすでに終えられ、「報道によって発言が一人歩きする」といった「非公開にする理由」はなくなった―と私共は考えます。

 12日は7町長として日高線鵡川―様似間の今後の方向性を決定する重要な場であり、地域住民、読者・視聴者の関心は高まっています。より正確な報道を期すため、冒頭から終了まですべての公開を求めます。

  ◇   ◇   ◇

 住民有志の「JR日高線を守る会」が町長会議を前に日高町村会長の坂下様似町長に求めていた「会議の公開」や「性急にバス転換を決める必要性」について、坂下町長は12日、町長会議の冒頭「同会には11日に回答した」と説明した。

関連記事

函館新聞

道立函館美術館 再開後堅調 橋本・鵜川展は5日まで【函館】

 新型コロナウイルス感染拡大を受けて約1カ月間休館していた道立函館美術館では、道南で活動した2人の画家、橋本三郎と鵜川五郎に焦点を当てた特別展が5日で終了となる。会期の大半が休館中だったこともあ...

函館新聞

魅力発信や人材育成に重点 渡島、桧山振興局【函館】

 渡島総合振興局と桧山振興局は、今年度の地域政策推進事業(独自事業)の概要を明らかにした。渡島は縄文文化の魅力発信を強化する「JOMON渡島ネクストステージ事業」など計11事業に2250万300...

苫小牧民報

鵡川高野球部OB森泰一さん 春から母校のコーチに

   鵡川高校野球部OBで2009年のセンバツ甲子園に主将として出場した森泰一さん(28)が今春、むかわ町職員として採用され、母校野球部のコーチに就任した。会社員から一転し、指導者として帰ってきた...

苫小牧民報

糸井山、錦岡樽前山神社例大祭を中止 新型コロナ影響「無理して開催すべきで..

 夏祭りシーズンの到来を告げるイベントで、6月開催予定だった糸井山神社例大祭は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止が決まった。同じく6月開催の錦岡樽前山神社例大祭も、露店やみこし巡行を中止し、...

日高報知新聞

日高ってどんな所?「Radioしずない」開設【新ひだか】

【新ひだか】地域情報を発信するコミュニティFMの開局を検討していた町内の喫茶店主ら有志6人が、手法を変えて3月からインターネットラジオ局を開始した。  静内山手町3の喫茶店「シジジーカフェ」...