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苫小牧民報

災害教訓に排水対策 14年度から浸水シミュレーション-苫小牧市

大雨対策も加味しながら苫小牧市日吉町で行われた下水道新設工事=2018年9月(提供)

 苫小牧市は過去の大雨災害を教訓にした市街地の浸水シミュレーションに基づく対策を2014年度から進めている。雨水管の位置を確認しながら地図上で浸水エリアを予測し、排水対策を強化する取り組み。6年目を迎え、今年度中に市内全域の約8割をカバーする見通しだ。現在は内部資料として活用しているが、防災情報を求める市民が多いことから、市は公開を含めた活用の在り方について検討を始める。

 市が浸水シミュレーションを活用し始めたのは、13年8月に苫小牧を襲った局地的な集中豪雨がきっかけ。大きな被害が出た西部地区の市街地から検証を始め、年平均700ヘクタールのペースで浸水予測エリアを調査。19年度末までに市内の雨水整備認可区域5129・3ヘクタールのうち、83・2%に当たる4270・5ヘクタールの分析を終える予定だ。

 具体的には、市街地を通る雨水管の状況や地形、各河川の幅、勾配などを地図上に反映し、さまざまな気象条件下で予測する。市内の雨水管は5年に一度降るとされる1時間当たり34ミリと、同10年の54ミリの雨に対応しており、この条件も踏まえて効果的な減災方法を検討している。

 市は15年度から3カ年計画で河川拡幅や汚水ポンプ所新設などの対策を実施。一方でシミュレーションデータも活用し、浸水被害を緩和する地区別対策も同年度から毎年行っている。昨年度は日吉町の市道3条通・光洋日吉線で浸水範囲や浸水深さを軽減するため、雨水管の一部で排水能力を高める改修工事が完了した。

 上下水道部の担当者は「対策効果もシミュレーションで分析可能。職員の現地調査結果も踏まえ、費用対効果を見ながら実効性の高い対策を目指している」と説明する。

 市のシミュレーションデータは現在、内部資料扱いで市民には非公表。ただ、最近は全国各地で甚大な被害をもたらす水害が頻発し、市と地域住民が意見交換するまちかどミーティングなどでも大雨時の浸水予測情報を求める意見が相次いでいる。

 担当者は「市民が日ごろの備えや避難行動を考える上で役立つ情報の一つになる」と説明。危機管理室とも協議し、避難行動の情報加味なども視野に公開の在り方を検討する考えとしている。

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