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日高報知新聞

アイヌ文化拠点空間整備へ【新ひだか】

懇談会で町内のアイヌの歴史や文化を解説する斉藤学芸員

【新ひだか】町は26日、静内真歌地区の真歌公園に整備を予定しているアイヌ文化拠点空間について、関係団体などから意見を聞く「第1回町アイヌ施策懇談会」を、静内役場庁舎で開いた。本年度3月までに毎月1回開催し、年度内に基本構想を策定。2020年度以降に拠点空間の整備を進める方針だ。

 町は地域のアイヌ文化の保存・継承について、「『伝承者』の高齢化と担い手不足により、アイヌ文化の伝承活動は危機的状況にあり、地域町民にも普及している状況にはない」と現状を分析。 

 このアイヌ文化を肌で感じる機会を継続的に作り、違和感なくアイヌ文化を受け入れる拠点となる環境整備が必要という基本的な考えのもと、町は本年度「アイヌ施策推進地域計画」を策定。5月施行の国のアイヌ政策推進法に基づく新たな交付金(本年度第1弾交付は同町や平取町を含む道内12市町、道外1市に総額6億5881万円交付)を活用し、段階的にアイヌ文化拠点空間を含めた文化振興や福祉施策、地域・産業、観光振興などに取り組む。

 懇談会メンバーは13人で、シャクシャイン顕彰会、三石アイヌ協会、NPO法人新ひだかアイヌ協会、静内アイヌ協会、町文化団体協議会、しずない農協、新ひだか観光協会、町商工会の代表らで構成。

 これに役場企画課を事務局に関係7部署の10人でつくる庁舎内プロジェクトチームと、町から拠点空間の基本構想策定業務を委託しているコンサルタント会社「KITABA」(札幌市)と「北電総合設計」(同)が懇談会に加わっている。

 町内のアイヌ文化の特徴や歴史の基本情報として、初めに町博物館の斉藤大朋学芸員が解説。斉藤学芸員は「町(静内地区)にはアイヌ民族の中で主として静内以東に居住していた『メナシウンクル』と、日高西部から胆振にかけて居住した『スムンクル』の境界地で、古くから多様なアイヌ文化が存在する特異な地域」と紹介。

 また「アイヌの自立意識が非常に高く、文化を観光化することなく生活の中で受け継いできたのが特徴」と説明した。

 コンサル2社からは、アイヌ文化拠点空間の全体ビジョンのイメージ例を紹介。現在あるアイヌ関連施設を人材育成や交流人口の拡大、町民理解の促進機能を持つ多機能型交流施設への改修。同公園にあるシンボル的なシャクシャインのメモリアルゾーンで儀式やイベントを開催。伝統的生活空間(イオル)再現・体験ゾーン。公園内チャシ跡の長期的な調査を含む保存管理―などを示した。

 懇談会メンバーからは、アイヌ文化の観光化に慎重な人もいるという意見や、異なるアイヌ文化を伝える拠点に―などと発言。次回(12月)以降の懇談会で議論やビジョン内容を深める。

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