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苫小牧民報

高速道路の多重衝突事故想定 苫小牧で初の図上訓練、初動態勢や連携確認

真剣なまなざしで図上訓練に臨む参加者

 高速道路での多重衝突事故を想定した災害図上訓練(DIG)が18日、苫小牧市消防本部で行われた。高速自動車国道事故等対策要領に基づく全道規模の訓練で、苫小牧では初実施。道内各地の消防本部や道警、ネクスコなど32機関・団体から約120人が参加した。

 道、道警、ネクスコ東日本北海道支社、全国消防長会北海道支部が主催。1992年3月17日に道央自動車道の上り線恵庭―千歳間で国内最大の多重衝突事故(関係車両186台、死者2人、傷者106人)が発生したのを契機に、94年から道内各地で毎年、図上または実動訓練を行っている。

 この日の訓練は、道央道を千歳から苫小牧方面に向かう上り線の美沢パーキングエリア付近で、車両8台が絡む多重衝突事故が発生し、35人がけがをしている想定。ドライバーからの通報で「バスが横転している」といった情報が漠然と与えられるだけの本番さながらの緊迫感の中で始まった。

 各消防本部や道警交通警察隊、ネクスコ東日本の関係者が7~9人ずつのグループに分かれ、地図に状況を書き込みながら、初動態勢や関係機関との連携、通行止めの判断、傷病者の処置、現場の復旧などを検討。「行政区域は苫小牧だが、千歳から消防を出した方が早い」「バスが横転している時点で二次被害の可能性がある」「速やかに通行止めにしないと消防がたどり着けなくなる」などと活発に意見を交わした。

 参加した消防本部の規模はさまざまで「うちは勤務人員が少なく、救急車は3台」などと、互いへの理解も深めながら進行。苫小牧市消防本部の脇坂恭敬消防長は「高速道路はある意味、閉鎖空間。ひとたび事故が起きれば拡大する恐れがある」と強調。「不測の事故に備え、関係機関がそれぞれの役割を認識し、協力や連携を確認できた」と話した。

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