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室蘭民報

登別ガス協同組合が全域停電を想定し初の単独防災訓練【登別】

 登別ガス協同組合(斎藤正史理事長)は18日夜、同組合単独では初となる防災訓練を実施した。ほぼ完成形に近いBCP(事業継続計画)に基づき、昨年の胆振東部地震と同規模、全域停電(ブラックアウト)を想定して、新資機材を活用しながら、復旧や巡回点検などのスキームを確認した。詳細をルポする。

 ●アプリで連絡

リンキットを活用してリアルタイムで現況が報告された

 午後7時、訓練用の緊急地震情報が流れた。想定は震度5弱。昨年の震災と同規模だ。自宅に帰った職員に出動可否を連絡するのと同時に事務所にいた職員が2人一組になり車で出発。震度4以上で出動巡回するマニュアルに基づき、市営、道営団地や防災バルクを設置している公共施設十数カ所を3班態勢で回った。

 連絡手段は、クラウド型メッセージングサービス「Linkit(リンキット)」。LINE(ライン)に似たアプリだ。A-Cの各班からリンキットを通じて続々と異常の有無など現況が寄せられる。同時に、ホワイトボードにも記して情報を共有した。

 ドライブレコーダーと通信を組み合わせた取り組みも試験的に行った。巡回車両が進むルートが、1分ごとに事務所のパソコン上に記された。どの道を進んでいるか事務所で確認できるほか、仮に通行止めなどがあった場合に別ルートを進んだり、最短距離で目的地に到達できるようリアルタイムで指示できる機能だ。10秒ほどの動画も送信可能という。

 ●無線でも確認

停電後に稼働させた発電機で事務所内の電源を確保した

 一方で、事務所内の態勢はどうか。地震発生後にブレーカーを落として、停電状態に。ブラックアウトによる電源確保としてまず活用したのが、LPガスとガソリン双方で稼働できる7千ワットの発電機。事務所内をほぼ全て賄える容量だ。停電後に稼働させて、延長コードで投光器を使用した。夜だが非常に明るい。屋外で活用した場合でも、十分な明るさを供給できる。ストーブも稼働させて暖かさも確保。

 パソコンの電源も入り、停電以後の詳細を記した。「1915無線復旧」「1925団地供給停止」「1926市役所への避難所要請」…。分単位の動きがホワイトボードに続々と記された。市からの要請で、発電機の貸し出し要請が相次いだ。一度巡回を終えて戻ってきた職員が、再び車に乗って出発。今度はリンキットが使えないことを想定して、無線のみで連絡を取り合うなど、一通りの確認を行い訓練を終えた。

 同組合は胆振東部地震発生の際、緊急出動連絡態勢を取り、市内の防災バルクや団地などを回って安全を確認したほか、避難所に発電機を届けるなど、今回の訓練と同様の態勢で危機を乗り切った。

 斎藤理事長は「昨年の震災発生時はしっかりと対応できた。市の担当グループと顔の見える関係を築いてきたことで、緊急時の要請にも早急に応えることができた」と述べた。「ただ、訓練を通して少しずつ見えてくる改善点もある。地震発生後に職員が自宅から出動できない場合や、道路が通行できないことも考えられる。一つずつ課題をクリアして、万全な対応に近づけたい」と力を込めた。

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