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函館新聞

地元関係者喜びの声 「縄文」国の推薦決定【函館】

横断幕を掲げ、推薦決定を喜ぶ辻教育長(左から3人目)ら市教委職員

 政府は20日、2021年の世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」に関して、国連教育科学文化機関(ユネスコ)に正式な推薦書提出を閣議了解した。構成資産の大船、垣ノ島遺跡を抱える函館市や経済界関係者は「長年の取り組みが実を結んだ」と喜び、登録に向けた取り組みをより一層活発化させていくことを誓った。

 市役所では推薦決定を受け、本庁舎正面に横断幕(縦1・4メートル、横4・5メートル)を掲げた。午後3時にお披露目されると、市教委職員や市民ら約30人が拍手で喜びを分かち合った。

 工藤寿樹市長は「大変喜ばしく、大きな一歩。今後はイコモスの現地調査への対応など登録までの取り組みが重要となることから、関係機関などとの連携を強化し、全力で取り組む」とコメント。辻俊行教育長は「縄文文化の重要性が再認識されるきっかけになるし、より一層多くの人に来ていただけるのでは」と期待感を示し「アクセスの改善が必要。地域の方々を含め、ボランティアガイドとして活躍していただけるような工夫を考えていく」と述べた。

 函館商工会議所の久保俊幸会頭は「1万年前から持続可能な生き方をしてきた縄文人の文化は現代人の参考になる。経済界として長く後押ししてきただけに、喜びもひとしお」と歓迎し「(登録までの)これからが本番。世界遺産登録が単なる目的にならないようにしたい」と気を引き締めた。

 経済界を中心に応援大使の任命などに取り組んだ道南縄文文化推進協議会の境勝則会長(同会議所副会頭)も「今後の登録審査では地元の関心度も鍵になる。縄文文化と大沼、間欠泉などの周遊観光を確立するために、自治体の枠を超えた連携が必要。観光客がスムーズに訪問できるよう、公共交通やレンタカーでのルート設定が大切になる」と語った。

■道庁でも懸垂幕

 【札幌】道庁でも20日、職員らが本庁舎1階ロビーに大型懸垂幕(縦3メートル、横2メートル)を2枚掲示した。国宝「中空土偶」と、八雲町の野田生1遺跡出土の「赤彩注口土器」が印刷された懸垂幕がお披露目されると、拍手が沸き起こった。

 鈴木直道知事は「未来の世代へ伝えるべき世界に誇る宝。3県や関係市町としっかり連携し、目標に向かって全力で取り組む」とコメント。縄文遺跡群世界遺産登録推進本部の佐藤嘉大副本部長は「縄文遺跡が世界に誇れる遺跡として知っていただくよう、関係者らと手を取り合って活動を続けていきたい」と話した。

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