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室蘭民報

ニュースを追って2019(13)【札幌】

就任から8カ月が経過した鈴木知事。20年度は初の通年予算となる=4月23日

有田太一郎・札幌支社

鈴木知事就任

カラー押し出しに腐心

 4月に就任した鈴木直道知事。統合型リゾート施設(IR)の誘致是非など高橋はるみ前知事時代に先送りされた案件の判断に追われながらも、ほっかいどう応援団会議の創設など選挙公約に掲げた政策を進め「鈴木カラー」の押し出しに腐心している。

 「北海道から挑戦が生まれる、ルールを提案していく、形を作っていくことを皆さんと取り組んでいきたい」。鈴木知事は19日に札幌市内で開いた就任後初の政経セミナーで支持者を前に力を込めたが、時間の大半は政治決断だったIRの誘致見送りに関する説明に割いた。

 ■ ■ ■

 鈴木知事が誘致を見送った理由は(1)自然環境への配慮が不透明な状況で申請しなければならない(2)認定されても、環境影響調査の状況や結果では着工ができない恐れがある(3)申請準備に最低数億円かかり、着工できない場合は道民負担につながる重大なリスクを抱えた中で誘致に挑戦するのは理解を得られない-の3点。「苦渋の選択だが、ピンチをチャンスに変える原動力になる思いは変わらない。来るべき時を見据えて挑戦の準備をさせていただきたい」と理解を求めるが、誘致を求めていた北海道経済連合会の真弓明彦会長は「道内経済を持続的に発展させる起爆剤と考えていたので落胆した。来るべき時には英断してもらいたい」と注文する。

 IR以外にも鈴木知事が年内・年度内に方向性を明らかにするとしたものは、持続的な鉄道網の確立に向けた考え方や観光税(宿泊税)の方向性、道庁本庁舎にある喫煙所の在り方など。来年2月に開会する道議会定例会で議論の大きなテーマになるだろう。

 ■ ■ ■

 20年度の予算は鈴木知事にとって初めての通年予算編成となる。このほど庁内に通知された編成方針には、行財政運営方針後半期(18~20年度)の取り組みに沿った施策・事務事業の取捨選択やスクラップ・アンド・ビルドの徹底による歳出の削減・効率化、政策検討の基本方針に基づく優先度の高い施策に限りある行財政資源を効果的・効率的に配分することなどが盛り込まれた。ほっかいどう応援団会議をはじめとする本年度の補正予算で対応した選挙公約をどう加速させるかが注目点になる。

 来年は民族共生象徴空間・ウポポイの開設や道内7空港の一括民営化、新千歳空港の発着枠拡大などが控えている。知事選で鈴木知事に投票したのは162万人。有権者が期待した手腕が一層問われる年となるが、鈴木知事はセミナーの最後にこう強調した。「20年は間違いなく大きな勝負の年。活力あふれる北海道、北海道新時代を創造していく思いをぶれることなく突き進んでいきたい」
(おわり)

(2019年12月28日掲載)

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