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根室新聞

ベトナム人実習生 旧正月楽しむ 遠く離れた地で“幸せ”【根室】

テトを祝い、1年の健康などを願って各テーブルで「カンパーイ」の輪ができた

 ベトナムの旧正月「テト」を祝う会が26日、市内で初めて開かれ、遠く離れて根室で暮らすベトナム人技能実習生たちが一堂に会し、母国の伝統的な新年行事を楽しんだ。民族衣装で正装した参加者もいて、華やかな雰囲気の中でお祝いムードにあふれ、場内のあちこちで1年の願いを唱和して乾杯する輪が広がるなど若者の熱気で盛り上がった。

 昨年4月に市内の企業団体、市民有志によって設立された根室ベトナム交流協会(会長・山本連治郎根室商工会議所会頭)が、市内の水産加工会社で技能実習生として研修するベトナム人に、市民と交流しながら母国の旧正月の雰囲気を楽しんでもらおうと開いた。

 会場の商工会館大ホールには、今月中旬にベトナムを訪問した際に現地の市場で購入してきた赤いちょうちんや短冊などが飾られ雰囲気を演出したほか、ベトナムのヴー・ホン・ナム駐日大使から贈られたベトナム風ちまきの「バインチュン」が各テーブルに用意され、参加者を感激させた。

 根室市内には現在、ベトナムからおよそ250人の若者が技能実習生として滞在しているが、この日は約200人が出席。交流協会会員や各企業の担当者らを含めて総勢240人が参加した。

 山本会長は「母国でテトを祝うことができない皆さんに、少しでもテトを楽しんでほしい」と、会場が満員となる参加を歓迎。来賓を代表して石垣雅敏市長がベトナム語で「あけましておめでとう」と新年あいさつを述べ、ベトナムとの交流10年の成果として技能実習生の受け入れが進み、根室の水産加工現場で大きな力になっていることに感謝した。ナム駐日大使がビデオメッセージを寄せ、実習生たちを激励した。

 大内隆寛根室振興局長がベトナム語で「乾杯」の音頭をとり、花柳流日本舞踊の花柳喜忍さんが祝舞、ねむろ太鼓保存会が和太鼓演奏で正月ムードを盛り上げた。実習生がベトナムの歌やダンス、習い覚えた琴と尺八で「春の小川」を演奏したほか、カラオケで日本の歌謡曲も歌った。ビンゴゲームや会場全体での合唱で新年を祝うなど大盛況となった。

 「テト」は、ベトナム人にとって1年で最も大切な新年行事で、ふるさとの実家を離れて都会などで暮らす人々が帰省して家族と一緒に祝う習わし。ベトナム南部出身で昨年6月に来根したグエン・ティ・スアン・シンさん(29)は、デュエットでベトナムの伝統的な歌を披露する大役を務め「家族で正月を過ごしているようでした。根室で初めての正月でしたが、ここでテトを祝えたのはとてもうれしくて幸せを感じました」と笑顔で話した。

 交流協会の山本会長は冒頭のあいさつで、来年に向けて装飾や演出を充実していく考えを示しており、ベトナム人技能実習生相互はもとより市民との交流の場として発展する可能性がある。

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