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室蘭民報

自動化や省人化に貢献、太平電気がSIer事業に参入【室蘭】

製造現場のロボットシステム導入を支援するSIer事業参入を決めた太平電気の松見社長(左)ら。中央の産業用ロボットで技術開発に挑戦する

ロボットシステムインテグレータ

 電気工事の太平電気(松見哲也代表取締役社長、室蘭市御前水町)は、ロボットシステムインテグレータ(SIer)事業に参入する。産業界で人手不足が深刻化する中、道内の担い手が不足するSIerとして、企業の自動化や省人化のニーズに最適なシステムを立案、構築し、室蘭のものづくり産業の発展に寄与する。

 SIerは、ユーザーとなる企業の自動化・省人化のニーズに対し、生産性向上を図るロボットなどの導入に最適なシステムを提案、設計、施工、さらに改善活動を行う。ロボットは設置しただけでは、ユーザーが求める作業はしてくれない。作業内容のプログラミングや制御、労働安全衛生上の環境整備が必要。メーカーとユーザーを仲介しシステムを構築する、いわば「ロボットに命を吹き込む」仕事だ。

 同社は1957年(昭和32年)に設立。電気工事をメインとしながら日本製鋼所をはじめ、大手や中小企業の産業機械導入を設計から現場施工、保全業務まで一貫して請け負い、電気と機械設計の両軸で展開してきた。

 「どこも人手が足りず、競争力強化も課題。省人化や生産性向上に産業用ロボットの導入は拡大していく。自動化や効率化に悩む製造業を手助けしたい」。同社の松見社長(49)はSIer参入の意義を強調する。電気と機械、両方のノウハウを持つ業界では稀有(けう)=強みを生かせる新規事業に可能性を感じた。

 国内のSIer事業者でつくるFA・ロボットシステムインテグレータ協会(本部東京)によると、全国約200会員(協力含む)のうち、北海道・東北エリアはわずか数社で、中部や関東地区に集中する。道内のSIer不足は、道内製造業にとって生産性革命対応の遅れにつながりかねない。

 同社は工作機械のシステム自動化に携わったことはあるが、産業用ロボットの知識は乏しかった。昨年4月から北海道立総合研究機構(道総研)工業試験場に協力を仰ぎ「ロボットとは何ぞや?から始まった」。技術供与を受けながらSIerの基礎を身に付けてきた。

 メーカー主催のセミナーやスクールに設計技術者を派遣し、SIerに必要な知識を習得。「自分たちでシステムを理解できなければ提案できない」と室蘭テクノセンターの「ものづくり創出支援事業」を活用し、アーム型ロボット(6軸垂直多関節)1機を購入。多くの現場で人の手で行っている溶接ビード(盛り上がり)のグラインダー研削を、自動化するロボットシステムの開発に挑戦する。

 同社技術顧問の庄司浩さん(63)は「画像処理や形状認識などセンサー技術の発達で、ロボットができる作業は大幅に広がっている。開発を目指すシステムのハードルは高いが、乗り越えれば他の作業にも応用可能」と力を込める。

 松見社長は「募集してもなかなか人が集まらないが、ロボットやプログラミングの仕事は増えていく。若い人にも興味を持ってもらえれば」とSIer参入を人材獲得にも生かす狙いだ。

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