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苫小牧民報

新型肺炎、苫小牧で初の感染確認 市民に危機感、衛生管理さらに徹底

 苫小牧市内で22日に2人の新型コロナウイルス感染と、23日にはそれぞれの濃厚接触者の感染が確認されたことで、多方面で感染に対する危機感が高まっている。国や道は、感染疑いがある場合の相談窓口利用や手洗い、せきエチケットなどによる感染予防を呼び掛けているが、観光施設では出控えによる利用減で収益の落ち込みを懸念する声も上がっている。

 市内拓勇東町で子育て中の坂井詩歩さん(35)は「インフルエンザも流行中なので、コロナウイルスに感染しても早期発見が難しいのでは」と不安をにじませる。持病を抱える親族もいるといい「感染拡大が本当に心配」と話す。

 市内でグループホームや高齢者の通所支援施設を運営する関係者は「高齢者にとって命に関わる大変深刻な問題だが、現場の対策にも限界がある」と頭を抱える。日ごろから衛生管理は徹底しているが、「今後は職員が業務を始める前に体温を検温することも検討している」と語る。

 懸念されるのは、発熱などの症状が現れない感染者の存在。健康チェックをすり抜ける可能性もあり「できる対策には限界がある」と訴える。集団感染を防ぐには集団生活を避けるのが一番だが、「認知症の高齢者を家族の元に帰すことは不可能。利用している高齢者の間に感染が広まらないかと心配は尽きない」と語った。

 幼児が通う保育園や幼稚園などでも危機感を強めている。0~5歳児まで約140人を受け入れている認定こども園幼稚舎あいか=市内柳町=では、以前から感染予防のため0~2歳児の保育室に保護者やきょうだいの立ち入りを制限。今後はさらに徹底し、教室や廊下などの消毒作業を強化する検討を始めている。

 観光施設も入り込み減による収益の落ち込みを懸念する。市内植苗の道の駅ウトナイ湖は22~24日に開催予定だったイベント日程を短縮。23、24両日は中止とした。西村宏基駅長(53)によると、観光客の落ち込みや市民の出控えなどで来館者は減少傾向にあるといい「今は我慢のしどころ」と早期の沈静化を訴えた。

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