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函館新聞

新型コロナで閑散の飲食店 格安企画が続々【函館】

自慢の黒毛和牛を手に食べ放題企画をPRする「一寸酔って粋な夜」の岡田店主

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、函館市内の飲食店では団体客の予約キャンセルが相次ぐなど厳しい状況に直面している。そんな中で緊急的に格安のサービスを打ち出し、離れた客足を少しでも取り戻そうとする飲食店の動きも出てきた。

 宝来町の「印度カレー小いけ本店」では、2月28日から3月13日まで「スパイスで免疫力アップ」と銘打ち、メニュー全品を半額にする企画を展開している。

 定番のカレー(通常800円)やかつ丼(同1100円)などのフードメニューのほか、生ビール(同500円)やグラスワイン(同350円)などのアルコール類も対象。また、限定メニューの親子丼を440円で提供している。

 同店担当者は「ただ待っていても、離れた客足は戻ってこない。こういう状況でも足を運んでもらえる人たちに感謝の気持ちを込め、思い切って企画を打ち出した」としている。

 持ち帰り可(容器代50円別途)。営業時間は午前11時~午後3時、同5時半~9時(いずれもラストオーダーは30分前)。定休は水曜と第1木曜、問い合わせは、同店(0138・22・5100)へ。

 松風町の焼き肉店「一寸酔って粋な夜(ちょいとよっていきなよ)」では、2月21日から、3850円で黒毛和牛を含む食べ放題企画を実施している。

 焼き肉メニューの黒毛和牛3点盛りや牛タンほか、高級生ハムのハモンセラーノを使ったサラダ、数種類のパスタ、スイーツなど20種類以上のメニューを用意。また、宴会用で仕入れた材料の余剰分があれば、ウニとイクラと和牛を使った「肉ずし」など、その日限定のメニューも食べ放題に加える。

 同店の2月の売り上げはコロナウイルスの影響によるインバウンド客の大幅減で、前年同月の半分以下にまで落ち込んだ。今後も回復が見通せないことから、現在抱える約20キロの肉の在庫がなくなり次第、一時休業を検討している。食べ放題の原価率は8割を超えるという。

 店主の岡田卓己さん(38)は「このまま営業を続けていても、赤字なので事態が収束するまで一時的な休業を考えている。食べ放題は材料を廃棄するぐらいなら来てくれる人たちに格安で食べてもらおうと企画した」と話している。

 営業時間は午後6時~同11時頃。定休は日曜。電話予約時に函館新聞を見たと伝えると、飲み放題(1時間半、1650円)で生ビールも選べるようになる。問い合わせは、同店(070・5066・0819)へ。

 「コロナビールを飲んでコロナウイルスを吹っ飛ばそう」―。本町のバー「evit(エビット)」では、メキシコ生まれの「コロナビール」(通常900円)を語呂合わせの567円で提供している。

 同店を含む市内の飲食店では、2、3月の団体予約が軒並みキャンセルになるなど苦しい状況にあるが、明るい話題でまちを盛り上げようと企画。

 店主の山上幸代さん(42)は「ネガティブな空気が広がっているが、こういうときだからこそ、楽しめる場を提供していきたい」と話している。

 営業時間は午後8時~翌午前3時。無休。問い合わせは、同店(0138・53・0883)へ。

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