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苫小牧民報

ルポ、安全対策徹底の高齢者施設 面会制限や消毒、検温 利用者を守る

玄関前で来訪者の消毒にあたる東胆振ケアセンターの職員(左)

 高齢者が重症化しやすいとされる新型コロナウイルス感染症。兵庫県伊丹市のデイサービス施設を利用していた80代男性が死亡したことなどもあり、苫小牧市の高齢者施設も消毒、検温の徹底など、入所者と職員の安全を守る対策に力を入れている。植苗の介護老人保健施設「東胆振ケアセンター」を訪ねた。終わりが見えない中、入所者、利用者と職員が気持ちを一つに危機を乗り越えようとしていた。

 施設には約100人(60~100代)が入所し、1日30人近くの利用者(50~90代)がリハビリや入浴サービスに通う。通所や短期入所を中止する施設もある中、受け入れを続けている。3月に入って、外出を心配する家族や利用者本人から通所を控えたいとする電話もあり、前月比で1割ほど利用が減っているという。

 施設では、厚生労働省から示された基本方針に従い、家族など訪問者の面会制限や、納入業者に対する消毒、検温を徹底し、37・5度以上の熱がある場合は館内への立ち入りを控えてもらう。物品の受け取りも玄関先で済ませる方針で、重い荷物を運んだり、修繕で訪れた業者など、どうしても館内に入らなくてはならない場合は玄関での全身消毒と入館名簿への連絡先記入を求めている。

 取材に訪問した記者も、玄関で全身に消毒液の噴霧を受け、体温を測定した。36・4度であることを確認し、1階面談室に通された。面談室は17日現在、家族など外部からの来訪者が立ち入りを許される唯一の部屋だ。万一の場合の感染ルートの明確化に備えるためで、副施設長の島野誠さん(47)は「利用者の安心と安全を守る施設の努力として、理解を頂いている」と言う。

 例年インフルエンザ対策で実施している館内消毒や、うがい、手洗いの励行、職員の出勤前の検温は2月から強化。約70人いる職員は、体調に不安を覚えた2人が2月中に出勤を控えたほかは、3月に入って平穏な状況が続いているという。現場の職員をまとめる介護主任の外崎久枝さん(55)は「少しでも熱っぽかったから休んでもらう。注意喚起の声掛けをして、気持ちを一つにしている」と説明する。

 地域から講師を迎えて行うボランティア活動や読み聞かせ、音楽療法の取り組みは2、3月分を中止にした。再開時期は未定だ。認知症予防対策などを伝える「はつらつ教室」も中止。先が見通せない中で「不安もある。神経も使う。でも利用者と職員で『早く終わるといいね』と励まし合い、元気を取り戻している」と外崎さん。島野さんは「お年寄りの健康と安心を支えるのが介護の使命。それを全うするためにも、油断することなく対策を続けていく」と力を込めた。

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