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室蘭民報

東京五輪延期…理解示す声と懐疑的な見方も【西胆振】

行事予定のボードから「聖火リレー」の文字を消す職員=25日午後3時半、室蘭・入江陸上競技場

 新型コロナウイルスの感染拡大による東京五輪・パラリンピックと聖火リレーの1年程度の延期について、西胆振では聖火ランナーや観戦チケット購入者から「優先すべきは感染対策」「楽しみが1年延びた」など理解を示す声が上がった。一方で、延期する期間の長さに対しては懐疑的な見方も出ている。

 ■納得できる判断

 聖火ランナーの室蘭市の吉田拓海さん(15)は4月から大谷室蘭高陸上部に所属。来夏は部活との日程調整に不安はあるが「完全な形で行われてほしかった。納得できる判断」と話す。

 同じくランナーの伊達市の公務員、阿部秀彦さん(52)。洞爺湖有珠火山マイスターネットワークの代表として友人らに「オリンピックを盛り上げよう」と呼び掛けていた。それでも「優先すべきは感染防止対策。改めて走るチャンスがあればうれしい」と理解を示す。

 観戦チケット購入者も冷静だ。横浜市でのソフトボール、札幌市でのサッカー競技の観戦チケットが当たっていた室蘭市の70代男性は「この状況下ではやむを得ない。仮に開催されても観戦するかは迷う」と、悩みの種の一つはひとまず解消しそうだ。

 当選済みチケットの払い戻しの有無などは現時点で未定。「申し込みだけでも大変だった。できればチケットはそのまま有効であってほしい。楽しみが1年延びた」と前向きだった。

 ■1年程度は不安

 室蘭市は室蘭港フェリーターミナルから入江陸上競技場までの約2キロ。青山剛市長は「延期の判断は残念だがやむを得ない。完全な形で実施することで室蘭市民に感動を与えてほしい」とした。市が人選を進めていた、聖火ランナーと並走するサポートランナー約20人の選出も見送る。

 洞爺湖町は北海道洞爺湖サミット記念館を出発し、温泉街を走る約1・5キロ。真屋敏春町長は「誠に残念だが、日本国内が大変な思いをしている時期で、今回の措置はやむを得ない」とした。

 一方で「1年程度」の期間を疑問視する声もある。入江陸上競技場の奥田善和施設長(65)は「治療薬がない状況で1年延期しても安心できない。一番困るのは選手。来年の夏に向けてモチベーションを上げられるか未知数」と指摘した。

聖火リレー「また選んで」、洞爺湖町の温泉街関係者が切望

6月14日に聖火リレーが行われる予定だった洞爺湖温泉街

 東京五輪とともに聖火リレーが延期となった。胆振西部の1市3町では、洞爺湖温泉がルートに選ばれていた。洞爺湖町は、聖火リレーに向けて準備を進めていただけに、関係者からは「残念だ」「洞爺湖町をまた選んでほしい」と願う声があった。

 同町内の聖火リレーは6月14日に予定。北海道洞爺湖サミット記念館を出発して温泉街を通過し、洞爺湖畔遊歩道までを約20分でリレーする予定だった。

 同町は、聖火ランナーの後ろを走るサポートランナーの準備をはじめ、地域の理解を得た上での交通規制に向けた警察との協議、出発前などのセレモニーの構想を練るなど、本番に向けて準備を進めていた。

 同町経済部の鈴木清隆参与は「景観が素晴らしい洞爺湖を世界の人々に紹介できるチャンスだった。延期になり残念。改めて洞爺湖町を選んでもらい、聖火が走ることになればしっかりとPRをし、聖火をつないでいきたい」と期待を寄せた。

 洞爺湖温泉観光協会の大西英生会長は「洞爺湖温泉の名前がメディアに出ることがプラスになるのは間違いない。(聖火リレー)がなくなったのは残念。ただ、このような状況では仕方がない」と理解を示した。当日はゴール地点で花火を打ち上げることを検討していたといい、「実施するのであれば再度、洞爺湖温泉を選んでほしい」と願った。

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