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苫小牧民報

苫小牧港・西港漁港区で火事 完成したばかりの屋根付き岸壁

大きな黒煙を上げながら燃え続ける屋根付き岸壁とパレットなど=30日午後3時25分ごろ、苫小牧市汐見町1

 30日午後3時15分ごろ、苫小牧市汐見町1の苫小牧港・西港漁港区の屋根付き岸壁から煙が出ているのを、近くを歩いていた男性が発見。「黒煙がひどい」と110番通報した。苫小牧署と市消防本部の調べによると、岸壁付近の漁具やパレット、重機のフォークリフトなどが燃えた。けが人はなかった。消防車9台が出動し、約2時間後に鎮火した。出火原因を調べている。

 現場は、3棟あるコンクリート製屋根付き岸壁のうち2期工事(79メートル区間)で完成した棟の西端。付近には苫小牧漁業協同組合や卸売市場、精肉店、建設会社などが立ち並んでいる。同岸壁は国土交通省が進める農水産物の輸出促進に向けた取り組みの一環で、総事業費約18億円。2017年7月から工事を開始し、27日に全区間(全長251メートル)が完成したばかりだった。

 地元漁業者(53)によると、屋根付き岸壁には照明設備のほか、水揚げした魚を運ぶコンベヤーや漁船に電力を供給するコンセントが設置されているが、「できたばかりで、設備に異常があるとは思えない」とし、「本当にショックだ」と語った。周辺には漁網や樹脂製の籠などが複数保管されており、「燃えやすいものが多く、火の回りも早かったのではないか」と話した。

 苫小牧漁業協同組合の長山和雄専務は「まだ原因が分からず、今は申し訳ないとしか言えない。残念な思いだが、これからしっかり対処しないといけない」と厳しい表情で話した。

 激しい炎と南風を受け立ち上った黒煙で、近くの店舗、会社で働く人たちや住民らは一時騒然とした。

 同日午後3時5分ごろに119番通報したという汐見町1の精肉店、ミートフレンズモリの大植一美店長(50)は「最初は出港時の船から上る煙かと思った。それにしては量が違うと思ったら火が出ていて怖かった」と語る。同町の建設会社、今建設興業の会社員、吉田央朗さん(41)は「パチパチと木が燃えるような大きな音がして驚いた。黒煙が向かってきたので燃え移るのが心配になり、パソコンを持ち出す準備をするほどだった」と話した。

 マルトマ食堂の三浦未店長(41)は「南からの風で黒煙が港を覆うように吹いたので不安だった」と語り、ぷらっとみなと市場で青果店を営む高橋哲夫さん(76)は「市街地に住む知人も『近くで火事か』と心配して電話をくれた。消防隊が到着してからは、すぐに火が消えたので安心した」と胸をなで下ろした。

 同町に住む女性(88)は「けたたましくサイレンが聞こえ、辺りは煙だらけになった。最近できたばかりの場所なのに」と残念がった。

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