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室蘭民報

コロナ禍、覚悟の救急活動 感染者病院間移送3件【室蘭】

訓練に励む室蘭市消防本部の救急隊員たち

感染防護キットのつなぎスーツを手にする救急隊員

対策徹底も不安と緊張

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、救急搬送や感染者の病院間移送に携わる救急隊員たちは、覚悟の業務を続けている。室蘭市でも感染の疑いで出動した事例が36件あり、陽性者の病院間移送も実際に3件あった。全国の消防では救急隊員の感染者も出ており、現場には緊張感が漂っている。

 室蘭市消防本部では毎日3台の高規格救急車を運用しており、1台につき3人の隊員が乗車。救急救命士が最低1人は乗車することをルールとしている。交代番なども合わせ、計36人の隊員たちが市民の暮らしを守る。

 新型コロナの疑いがある救急搬送については、室蘭保健所と連携して対応に当たっている。

 まず通信指令室担当がスクリーニングを実施。発熱の状況などを確認し、PCR検査の目安に合致した場合、保健所に判断を仰いでいる。隊員が現場で患者の容体を見て、保健所に連絡する事例もある。

 陽性患者の移送は保健所の業務だが、エボラ出血熱患者などの移送に関して両者は連携協定を結んでおり、準じて救急車を運用。保健所からの依頼で消防の救急車が移送することもあるという。

 移送時は使い捨ての感染防護キットを活用。つなぎタイプの防護衣やゴーグル、密封性が高いマスク、養生テープなどが一体のキットで、室蘭の場合は約800セットを備蓄している。

 救急車も感染症対策が不可欠だ。運転席と後部座席の間をビニールで仕切り、搬送に使わない車内の資機材もビニールで養生し保護する。移送後には使用した資機材の処分や車内消毒の徹底も欠かせない。

 陽性患者の移送時は感染症対策を徹底して運用しているが、これに対して隊員の緊張が特に高まるのは「検査目安に合致しないため防護キットは使用しないが、感染が疑わしい出動時」(安藤周平救急係長)という。

 メーカーの在庫切れで防護キットの無駄遣いはできず、毎回車内を養生していては現着が遅れてしまうため、疑わしい時はゴーグルや密封性が高いマスクの着用など、通常時よりワンランク上げて対応するようにしている。

 市消防本部によると、疑わしい事例で搬送したケースは2月~5月20日までで36件(2月4件、3月16件、4月7件、5月9件)あった。保健所の依頼を受けて行った病院間移送は3件だった。

 当然、未曽有の感染症に対峙(たいじ)する隊員の不安は大きい。「陽性者の移送後は通常勤務でいいのか」「濃厚接触者には該当しないのか」。隊員の声を集めて保健所に問い合わせ、不安解消に当たった時期もあった。

 赤木裕之消防長は「精神的プレッシャーは大きいが、他の医療職も同じ。そういう仕事。隊員は不安を感じながらも覚悟を持ってやっています」と話している。

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