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苫小牧民報

4次元X線CT装置導入へ 道内初、来年1月にも-テクノセンター

地元製造業のニーズが高いX線CT解析装置

 苫小牧市が運営する市テクノセンター(柏原)は道内初となる先端設備、超微細4次元X線CT解析装置を来年1月にも導入する。同センターにある既存のX線CT解析装置と比べると、10倍以上の細かい部品の断層撮影が可能。温度や加重に変化を加えながら内部を観察する4次元解析もできるようになる。経済産業省の全額補助で購入し、地場企業の新製品開発などに役立てる。

 超微細4次元X線CT解析装置の導入は、経産省の全額補助「次世代産業分野につながる新素材開発支援マルチプラットフォーム整備事業」に採択された。購入費は、9700万円。

 同事業は全国の大学や公設試験研究機関など57件の申請があり、採択は全国6件、道内は同センターの1件のみだった。新製品の開発、新規分野の促進を支援し、地域イノベーション(技術革新)の創出を図る狙いに合致したという。

 同センターは2013年度、市内の製造業などのニーズに応え、金属部品などの内部構造を非破壊で観察できるX線CT解析装置を導入。14年度の測定件数は475件だったが、19年度は2・1倍の995件まで増えた。装置の使用料は1時間3200円で、民間などに比べると格安。自動車部品製造業などを中心に利用が多かった。

 今回導入する新装置は、解像度が0・5ミクロン(1ミクロンは1000分の1ミリ)。髪の毛の太さの200分の1程度までの微細な製品を断層撮影できる。従来装置の解像度は10ミクロンで、担当者は「大きい製品には大きい装置、小さい製品には小さい装置の役割があるため一概に比較できないが、10倍以上の微細な撮影が可能」と説明する。

 売りは4次元解析ができる点。製品に温度や荷重の変化を加えながら、時間ごとに観察できるようにした。温度は氷点下20度以下から80度以上まで、荷重は圧縮や引っ張りなどで、軽い材料の製品であればどのような技術分野でも活用の可能性があるという。

 年内に使用料を決める予定。担当者は「地域で活用してもらえるよう、できる限り抑えた料金設定にしたい。現在ある装置と併用しながら、新たな技術の創出につなげる」としている。

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