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室蘭民報

看護学校「手探り」 教員、学生が対応に懸命【室蘭】

校内実習を行う学生(市立室蘭看護専門学院提供)

リモート授業、校内で実習…

 新型コロナウイルスの影響で室蘭市内の看護学校2校でも一斉休校を余儀なくされた。各学年の休校は約1カ月に及び、実習、座学の遅れが懸念される。この中、学生らは座学はリモート授業で学び、さらに課題学習などで補っている。ただ、実習は感染拡大の恐れがあるため病院ではなく学校で行うなど、スケジュールを変更した。特に3年生は来年4月から看護師になるため、今までと違う体制に腐心しながら教員らとともに努力を続けている。

 ■コロナ休校

 看護師になるためには、4年制の看護大学や、3年制の看護専門学校で必要な座学や実習を行った上で、看護師国家試験に合格する必要がある。国家試験の合格率は9割程度。市内の看護師は「受験者は必死になって勉強に励む」という。

 室蘭には市立室蘭看護専門学院(室蘭看護・金戸宏行学院長)と日鋼記念看護学校(日鋼看護・内藤京子学校長)の2校があるが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、4月から休校措置が取られた。このため座学、実習の進め方や休校時の対応が従来と違い、今後のスケジュールの組み方に苦心している。

 ただ、教員や講師から授業を受ける座学では、遠隔授業や課題学習で補った結果、遅れていた分の4割以上を取り戻したという。現時点では夏季休暇を短縮し、9月ごろには本来の軌道に戻る予定だ。

 ■影響大きく

 実習では大きな影響が出ている。室蘭看護の3年生は5月~11月、日鋼看護の2年生は5月の2週間それぞれ行われているが、1カ月遅れで始まった。室蘭看護の高橋昌恵副学院長は「実習単位などの心配はあると思うが、学内でしっかり取れるようにしている」と話す。一方、日鋼看護の伊藤真理教務主任は「病院では現在、実習が実施できるよう前向きに検討している。ただ、新型コロナの第3波が来ると実習の受け入れにも支障が出るだろう」と今後への不安も口にした。

 病院で行う実習は現在、感染拡大などを考慮し、学校内で行われている。このため「患者さんとコミュニケーションを取ることはできない」「患者さんやその家族の背景を観察することもできない」という。いわば、看護師に必要とされるコミュニケーション能力、観察力、洞察力を磨くことが難しい。これらが大きなデメリットとなっている。

 それでも、教員らは学内で病院とほぼ同様の環境で実習ができるよう、患者や看護師役を務めている。また学生が問題点に気付けるよう、意図的に教材化しながら教えるようにしている。

 さらに教員らは実習で大切な観察ポイントについて、病院で勤務している看護師に電話で話を聞けるように、できる限りのサポートをしているという。

 室蘭看護3年の織田光里さんは「学内では患者に関わることができず、コミュニケーションは病棟の方が学べる」と不安を漏らしたが、「知識や援助について学内だからというマイナス面は感じない」とも話す。

 両校とも各学年の学習に遅れが生じているが、3年生は来年2月に看護師国家試験が待っている。それだけに試験前までに実習や座学を終わらせ、試験勉強の時間を取らなければならないため、夏季休暇の削減を決めている。冬季休暇は未定だ。

 教員、学生らは、これまで経験したことのない困難の中で、対策を練り国家試験や進級に向け懸命に調整を進めている。

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