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釧路新聞

「三元交配」の乳牛誕生【中標津】

 

ホルスタインとモンベリアードの交配で生まれた子牛

 町養老牛の中澤牧場で、乳用牛のホルスタイン種にフランスから輸入したモンベリアード種を掛け交わせた子牛が誕生した。病気に強く飼いやすい牛を作り続ける「クロスブリーディング」という手法で、計根別農協によると、この手法で子牛が誕生するのは酪農家では道内初で国内でも例がないという。ホルスタインへの依存が高い生産現場に一石を投じる取り組みが注目されている。

 子牛は今月2日に中澤憲一さん(47)と忍さん(42)の牧場で約50㌔で生まれた。モンベリアード種の判別精液(雌が生まれる確率の高い精液)をホルスタインの経産牛に人工授精させた。大きさはホルスタイン純血種と変わらないが、顔は真っ白で純血種特有の白黒模様がない。

 クロスブリーディングはモンベリアード、別の輸入品種、ホルスタインを順番に世代ごとに種付けする「三元交配」の手法で、根室管内の農協などで2017年に発足させたプロジェクトチーム(PT)が行う。受胎率、耐病性、長寿などそれぞれの持つ長所を受け継がせることで飼いやすい牛を誕生させることができるという。

 PTによると、ホルスタイン種は近年、規模拡大による需要増で近親交配が繰り返され、受胎率や耐病性の低下、難産などの課題が指摘され、クロスブリーディングにより健康な牛で生涯乳量を増やせば経営安定にもつながると見ている。

 11年に埼玉県から新規就農した中澤さん夫妻は、搾乳牛45頭の牧場を2人で切り盛りする。1頭当たりの生涯乳量は同農協でもトップクラス。交雑種は市場価値が確立されておらず、抵抗のある酪農家は多く周囲から疑問の声もあったが、2人は「病気しない牛を増やし、限りなくロスをゼロにしたい」と導入を決めた。

 中澤さん夫妻は息子たちの代までクロスブリーディングを導入し続ける予定で、「将来的にはデータを有益な情報として提供できるまで続けたい」と話している。

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