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室蘭民報

歴史や文化、関心高く ウポポイ開業1カ月【白老】

好天にも恵まれ、たくさんの来場者でにぎわった12日のウポポイ

入場者3万5千人/小中高の予約680校

 白老町の民族共生象徴空間・ウポポイの開業から12日で1カ月が経過した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で入場制限が続く中、10日現在の入場者は3万5409人。9月から本格化する学校の団体予約(修学旅行など)は11日現在で680校(6万5824人)になっている。

 入場者は開業日の7月12日が2068人。以降、1500人の予約設定に対して千~2千人の入場がある。7月23~26日の連休はいずれも約2千人の入り込みがあった。国立アイヌ民族博物館(2階展示室)の1カ月の入場は2万1528人。

 学校の団体予約の内訳は、小学校272校(1万8540人)、中学校278校(2万4501人)、高校130校(2万2783人)。小中学校は道内中心、高校は110校が道外となっている。 

 1カ月を振り返って記者会見した對馬一修アイヌ民族文化財団副理事長・民族共生象徴空間運営本部長は「改めてアイヌ文化・歴史についての関心の高さ、ウポポイへの期待の高さと重要性を認識した。引き続き、新型コロナウイルス対策に万全を期しながらサービスの向上に努め、たくさんの人にアイヌの歴史や文化に触れていただきたい」と述べた。

 佐々木史郎館長は「入場制限の中、比較的多くの人に来ていただいた。博物館の予約も8月は遅い時間を除いてほぼいっぱいの状況。予約には苦情もあるので、適切に対応しながら新しい方針も立てていきたい」と話した。

 また、對馬本部長は入場者からの意見について「予約の方法が分かりにくいという声がある。ウポポイの施設を十分感じてもらう方法がうまくお客さんに伝わっていない部分もある。周知の方法やプログラムの回数を修正しながら対応していく」と述べた。また、入場者が減る冬場の対策については「冬場のプログラムを検討する」とした。

 周辺の白老駅北観光インフォメーションセンターの入り込みを見ると、7月23~26日の連休は1日1500~2千人で推移。子どもフェスが行われた8月8~10日の連休も1日1500人前後が入った。白老観光協会では「8~10日の連休は悪天候にもかかわらずまずまずの入り込み。高速道路からまず初めにここに入るお客さんが多く、にぎわいがある」と分析している。

 白老町が運行しているウポポイを中心にした交流促進バスの利用者は、開業からしばらくは5~9人の1桁だったが、7月下旬にはウポポイ内にバスの案内板を設置。8月上旬にはウポポイと町のホームページをリンクさせて運行を周知。8月9、10日は30人を超える乗車があった。外国人の利用も見られ、町経済振興課では「周知を徹底した上でルート構成を含めて検討する。もう少し推移を見たい」としている。

 町民向けのウポポイ年間パスポートは、7日までの手続き者が1376人。1日100人を超える日が続いたが、8月に入ってからは50~70人程度に落ち着いてきた。町アイヌ総合政策課では「町民からの要望をみると、高齢者は(電話など)オンライン以外の予約も望む声が多い。今後、ウポポイに要望していきたい」と話している。

 1カ月間の施設の様子を見て、白老アイヌ協会の山丸和幸理事長は「若い職員が伝承活動などで一生懸命やっている姿は心強い。協会としてできることがあれば協力していきたい」とコメント。半面、「儀式であったり、アイヌの精神文化に関しては現状でもっとできることがあると思う。お客さんとのコミュニケーションや心遣い・気遣いを続けることで、たくさんの方々に長く来ていただける施設を目指してほしい」と指摘している。

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