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室蘭民報

人骨10体分、再葬墓発見 部位ごと線対称に配置【伊達】

規則的に並んで埋葬された人骨が出土した再葬墓

今回の調査で出土した土器や矢じりなどの遺物

19日に現地説明会

 縄文晩期-続縄文前半期(約3千~1700年前)の遺跡・有珠モシリ遺跡(伊達市有珠町)で、共同調査を進めていた東北芸術工科大学(山形市)と伊達市噴火湾文化研究所は、縄文時代晩期末-続縄文期の複数個体が埋葬された再葬墓を出土。16日に報道陣に公開した。少なくても10体分の人骨が規則的に配置されている。この規模の再葬墓は道内で初めてで、東日本では例がないという。再葬の原理を明らかにする貴重な発見となった。

 今回の調査は、2018年度(平成30年度)から実施する調査の最終年度。1~22日に現地に入り、30年ほど前に札幌医科大学が確認しつつも未調査だった墓の存在を確認し発掘。さらにその横に位置する4メートル四方を新たに調べていた。

 再葬墓は、土葬などで白骨化した後、遺骨を再び埋葬する墓。発見された再葬墓は地表から1・3メートルほど掘り進めた位置にあった。時期は2800年前ごろという。大きさは約1・2メートル×約1・1メートル。16日現在で10体分の頭骨が南北の壁面に配置され、四肢骨や肋骨などが部位ごとにまとめてあった。全体的に線対称に配置されてあった。人骨はさらに増える可能性があるという。

 今後、墓の時期の確定や人骨の性別、年齢調査をはじめ、人骨の年代測定とDNA分析も実施する予定。東北芸術工科大の青野友哉准教授(47)=考古学=は「再葬墓を作る原理解明や研究に大きな材料となる」と話している。また白色の砂の散布や火をたくなどの跡が見つかり、墓での儀礼の行為が確認された。

 同遺跡は、有珠善光寺の向かいにある約1万平方メートルの島にある。札医大が1985年(昭和60年)~89年に調査を実施し、本州以南の人々との交流を示す重要文化財(重文)のイモガイの腕輪などが発掘された。本州の弥生文化と北海道の続縄文文化との接触を示す遺跡として注目されている。

 本年度の調査では墓のほか、シカの角で作った銛(もり)頭やクジラの骨で作ったやり先、粘土製の耳飾り、土器も発見。東北芸術工科大などは、これら成果を、19日午前10時~10時半に現地説明会を開き、市民らに紹介する。希望者は有珠町のB&G海洋センターの艇庫前に集まるとよい。長靴を持参すること。

 問い合わせは青野准教授、携帯電話090・8630・1820へ。

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